2009 Fiscal Year Annual Research Report
Pre-conceptionから考える地域連携・協働による継続的な母子支援
Project/Area Number |
21659523
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
和田 佳子 獨協医科大学, 看護学部, 講師 (50293478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 和子 獨協医科大学, 看護学部, 講師 (60295764)
大槻 優子 獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (10258973)
熊倉 みつ子 獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (50341996)
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Keywords | 継続的母子支援 / 助産師 / 保健師 / pre-conception / 連携協働 |
Research Abstract |
母子支援は、妊娠中から育児期の継続的ケアの重要性が様々なところで取り上げられているが、実際に有効な継続的支援を実施することは容易ではない。妊娠先行結婚や計画外妊娠の増加、子どもの虐待が急増していることからも早期の働きかけが重要であり、助産師・保健師両者が連携することが母子の継続支援に不可欠である。本研究は、妊娠前から育児期の効果的な母子保健サービスを提供するための基礎的研究として、病院、地域、大学との連携および協働による、地域に暮らす母子のニーズを満たす、継続的なよりよい母子支援のあり方を明らかにすることと、その方法論を模索することを目的としている。その第一段階として、栃木県の母子支援活動の実態を把握し、継続的な母子支援の現状の分析と効果的かつ順調な点・改善点・課題・ニーズの分析、継続的な母子支援における連携・協働していくための可能性と課題を検討する目的で、栃木県内で分娩を取り扱っている病院、診療所の医師、助産師、看護師と助産所、地域で活動している助産師、および行政の保健師を対象に、母子支援活動の現状と課題と関係職種間の連携・協働についての自己記入式質問紙調査を行った。次に、先の調査で同時に依頼したインタビュー可能な助産師・保健師を対象に、フォーカス・グループ・インタビューを実施した。その結果、精神面や養育に特別なケアが必要な妊産褥婦がおり、ケアをしたいと望んでいるが、実際の妊産褥婦たちに訪問が受け入れられない、母子サービスを活用しない等の現状があること、また、母子に対して様々な支援活動やプログラムを実施しているが、その活動内容の修正等の必要性や、より一層の助産師と保健師との連携の必要性を感じていることが示された。母子に対する母子支援を実際行っている保健師と助産師が抱える課題・問題が明らかになった。
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