2010 Fiscal Year Annual Research Report
紛争後の亀裂社会における地域開発の課題?モザンビークとルワンダを中心に
Project/Area Number |
21681030
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
舩田クラーセン さやか 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (70376812)
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Keywords | 紛争 / 平和構築 / アフリカ / 地域開発 / モザンビーク / ルワンダ / 虐殺 / 和解 |
Research Abstract |
2010年度は、本研究において現地調査に専念する年(中間年)として位置づけられ、モザンビーク北部及びルワンダにおいて、それぞれ2村で調査票を使ったインタビュー調査を行った。まず、モザンビーク北部での長年の調査に基づき、暫定的な調査票を策定し、2村でのインタビュー調査を行った。その上で、調査票に改良を加え、ルワンダにおいて、複数人の通訳及び調査補助者の協力を得て、各村男女各19名のインタビュー調査を行うことができた。また、間接経費を活用して、現地の研究者の協力を得て、もう1村の男女各19名の調査を実施した。現在、データをまとめているところであるが、虐殺から16年が経過したルワンダにおいて、(1)地域社会において人々がどのような関係を築きながら日々の生活を送っているのか、(2)虐殺後のプロセスをどのように評価しているのか、(3)地域開発の課題をどうとらえているのかが明らかになった。このような調査は、過去及び現在のルワンダにおける微妙な政治状況により、採用することが難しかった手法であり、虐殺後のルワンダ研究の前進に大きく貢献する成果と考える。また、本年度は、モザンビークとルワンダの比較研究を文献調査に基づき実施した。 最終年度の2011年度は、以上の調査結果の発表を通じて、多様な層の関係者から研究に対するアドバイスをもらうとともに、ルワンダでは調査のフォローアップを、モザンビークでは同類の調査を行う予定である。
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Research Products
(1 results)