2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21689007
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鳥居 征司 Gunma University, 生体調節研究所, 助教 (40312904)
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Keywords | インスリン / 分泌顆粒 / 細胞増殖 / 糖尿病 |
Research Abstract |
血糖調節の中心的役割を担う膵島細胞の機能および生存・増殖機構を解明するために、分泌細胞に特有のタンパク質を見出し、その生理機能解析を行う。1型糖尿病の自己抗原として知られるフォグリン蛋白質は、膵β細胞において、インスリン分泌顆粒に局在し、グルコース分泌刺激を受けた顆粒が開口放出するとともに細胞膜に移行する。このとき、分泌インスリンのオートクライン作用によって活性化したインスリン受容体と結合し、インスリン受容体基質(IRS2)の安定化を促して膵β細胞の増殖を誘導する。 本研究では、フォグリン蛋白質の機能を細胞レベルで詳しく解析すると同時に、フォグリン遺伝子の欠損マウスを作製し、個体におけるフォグリンの働きを探る。本年は、コンディショナルノックアウトマウス作製のためのターゲッティングベクターを構築した。マウス・フォグリンの遺伝子をクローニングし、第4エクソン部分をloxP配列で挟むようにデザインしたベクターを作製した。次にターゲッティングペクターを線状化し、エレクトロポレーション法でES細胞に導入した(継続中)。 フォグリンはチロシン・フォスファターゼ様の構造を持つ膜タンパク質である。その酵素活性を調べるため、細胞質側領域をGST融合タンパクとして大腸菌に発現させ、これを精製したのち、種々の基質を使って活性測定を行った。その結果、試した全ての基質に対し脱リン酸化活性は示さず、しかしインスリン受容体に特異的に結合することが分かった。
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Research Products
(4 results)