2009 Fiscal Year Annual Research Report
多視点画像を用いた3次元形状と2次元対象領域の同時推定
Project/Area Number |
21700194
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
延原 章平 Kyoto University, 情報学研究科, 助教 (00423020)
|
Keywords | コンピュータビジョン / 多視点画像 / 領域抽出 / 形状復元 |
Research Abstract |
本年度は研究計画に沿って,多視点シルエットから計算される3次元形状,すなわちvisual hullの形状復元を中心とし,このvisual hullを介して多視点シルエットの誤り検出・訂正を行うアルゴリズムを構築した.従来のように各視点毎にシルエット抽出を独立に適用していた場合と比較して,この手法が持つ誤り訂正によって明らかな精度向上が確認できた.このアルゴリズムでは,3次元形状を構成する要素をvoxel,つまり方向を持たない3次元点として表現したが,その一方でシルエットの誤り検出・訂正に伴う3次元形状の変更は,訂正されたシルエットに対応するvoxel群をその処理単位とした.これにより,従来の多視点画像処理は孤立した点を処理単位としていたところに,3次元領域を用いた処理を実現することができた. しかしながらその一方で,本アルゴリズムには理論的に推定不可能なシルエット形状が存在することも判明した.これは本手法が多視点間で矛盾の無い「最大の」シルエット群を推定するためであり,例えば床に置かれたドーナツを撮影した場合のように,中の穴がシルエットに反映されても,あるいはすべて塗りつぶされていたとしても,いずれにしても多視点間で矛盾が無いという状況においては,この穴を検出できないということである. 残りの研究期間においては,本年度は使用しなかった多視点間でのテクスチャ一致度を用いて,この問題を解決するアルゴリズムの構築を目指す.
|
Research Products
(1 results)