2009 Fiscal Year Annual Research Report
関節および筋腱への負荷からみたプライオメトリック・エクササイズの運動強度
Project/Area Number |
21700632
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
杉崎 範英 Waseda University, スポーツ科学学術院, 助手 (10508287)
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Keywords | トレーニング科学 / コーチング / バイオメカニクス |
Research Abstract |
研究(1)「プライオメトリック(PM)エクササイズ中の関節および筋腱複合体にかかる負荷の定量」の予備実験および本実験を行った。 プログラミングソフト(MATLAB)の日本販売代理店変更に伴い、購入が遅れたため、研究は8月以降に開始した。予備実験を行った結果、研究目的達成のために体重の1.0および1.5倍の重量を用いたスクワット動作を行うことが望ましいと判断し、本実験試行に加えた。また、関節トルクおよび関節間力算出のための解析プログラムの修正を行った。 1月より本実験を開始し、現在継続中である。現在得られている結果からは、PMエクササイズ中の鉛直床反力や関節トルクは、低強度と分類されている種目においても、PMエクササイズ実施のための基準である体重の1,5倍の重量でのスクワットにおける床反力の約3倍、高強度に分類される種目では約4倍に達するものがあるということが明らかとなった。また、同じ強度として分類されている種目であっても、種目間で3倍もの差があることが明らかになっている(例:アンクルホップとスクワットジャンプ)。 本研究の結果は、従来の低・中・高強度という強度分類や、PMエクササイズ導入のための基準は、PMエクササイズ処方における指標としては不十分であり、関節ごとあるいは、身体セグメント(骨)ごとにPMエクササイズの強度指標を示したうえで、導入に必要な筋力指標を設定することを明らかにしたという点において、非常に重要な意義を有する。これらの研究結果については、被検者を追加した上で、より詳細な分析を行い、学術論文雑誌に投稿する予定である。
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