2012 Fiscal Year Annual Research Report
青年期の食生活・栄養状態を反映するバイオマーカーの探索と栄養教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21700762
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
井上 広子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (60438190)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 食生活 / 栄養状態 / 栄養教育 / 栄養学 / 食行動変容 |
Research Abstract |
平成24年度は、長期的な個別栄養教育を実施した結果について詳細に解析を行った。研究同意が得られた青年期男女27名を対象者とし、そのうち途中離脱者等を除外し、女子学生18名を最終解析対象者とした。栄養教育介入期間は6ヶ月間とし、対象者を2ヶ月ごとの個別面談のみを実施する対照群と、個別面談時に各自の食事に対する目標を立て、食事記録によるセルフモニタリングを6ヶ月間実施する介入群の2群に分けた。アセスメントは、介入前・介入中・介入後・介入終了3ヶ月後に実施した。 介入群では、介入前に比較し、介入後で体脂肪率が有意に減少し、血清中T-Chol濃度においても有意に低下した。さらに自記式食事歴法質問票による野菜摂取量が、介入前に比較し介入後で増加傾向、秤量法による脂質摂取量においては有意に減少する結果が得られた。本研究結果より、青年期女性に栄養教育を行う際は、野菜摂取量に重点を置いた指導がバランスの良い食事につながることが示唆された。青年期女性の栄養教育方法を検討している研究報告例は、国内外ともに乏しいことから、本研究は貴重な研究成果のひとつである。本研究結果については、現在論文としてまとめ、投稿予定である。 尚、昨年度は、食習慣や食行動が個人の味覚感覚にどのように関連しているか、女子学生を対象に、苦味受容体TAS2R38遺伝子多型に着目し、食事摂取との関連について論文としてまとめ、掲載された (Inoue H, et al. J Nutr Sci Vitaminol, 59, 16-21, 2013.)。さらに栄養教育実施前の対象者の特性について、体脂肪率に着眼し、詳細に解析したところ、重要な知見を得たため、論文としてまとめ、掲載された (Inoue H and Kuwano T. J Home Econ J, 63, 421-430, 2012.)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)