2010 Fiscal Year Annual Research Report
AMP経口摂取による血糖上昇の緩和およびインスリン分泌に対する影響
Project/Area Number |
21700766
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
樹山 敦子 安田女子大学, 家政学部, 講師 (70405504)
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Keywords | 栄養生理 / 栄養補助成分 / AMP |
Research Abstract |
AMPK(AMP activated kinase)は細胞内のAMP/ATP比が上昇することにより活性化され、細胞への糖の取り込み、糖新生、脂肪酸合成などの制御にはたらくことから生体内エネルギー代謝調節に深く関わる酵素である。 肥満や糖尿病発症モデルでは摂食中枢や骨格筋でのAMPK活性が変化しており、エネルギー代謝の異常に拍車をかけていることが示唆されてきた。本研究に先行して、AMPKの基質であるAMPを摂取した場合に糖の取り込みに変化がみられるかマウスを用いて検討した結果、有意に血糖上昇が抑制され、しかし血中インスリン濃度の変化にはコントロールと対照群では違いが認められない結果を得た。この結果から経口摂取したAMPが糖取り込みに関わる小腸上皮細胞の機能に何らかの影響を及ぼしている可能性が考えられたため、この点について明らかにすることを目的に研究を行った。 平成21年度より、培養した小腸上皮細胞をAMP(+)/AMP(-)の条件下におき、糖取り込みとAMPK活性の変化を検討した。その結果、AMP(+)条件下で糖の取り込み速度の上昇がうかがえた。さらにヒト由来とラット由来の細胞で比較を行っているところである。 平成23年度は引き続き、由来の異なる細胞での検討および、AMPK活性についての検討を行いたい。
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