2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700802
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
櫻田 武嗣 東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 助教 (10358864)
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Keywords | 電子黒板 / 遠隔教育支援 / 協調システム / 手書きインタフェース / 学校教育 |
Research Abstract |
従来の電子黒板システムでは、単体での使用を前提としているため、教師が入れ替わり生徒のいる教室に来て授業を行う日本の形態では、一人の教師の書いた板書のデータはそれぞれの教室にある電子黒板システム内に散在してしまう。板書データをネットワークを利用して一元管理すれば、各教室にデータが散在してしまうことがなくなる。しかしながら、学校には教師が複数おり、板書した教師を識別する必要がある。これには、あらかじめカリキュラムを電子化しておき、板書されている時刻だけを元に教師を識別する方法が考えられるが、カリキュラムを詳細に電子化しなくてはならない点や休み時間、振替授業などが合った場合の対処など現実的に難しい。そこで本研究では教師の識別に非接触ICタグを利用し、簡単に板書を識別できるようにする。市販の電子黒板に転用可能なハードウェアは付属の専用ソフトウェアが特定のOSでのみ動作するように作成されている。昨年度ドライバ的なソフトウェアの開発を行ったものを利用し、当年度は電子黒板ソフトウェアのプロトタイプの作成を行い、ICタグの検出を組み、動作テスト等を行った。また、特定のOSだけに依存せず、様々な環境で使用できるようにする必要があるため、当年度ではLinuxやAndroid端末から特にICタグを読み取り、識別する仕組みの作成を行った。本研究では、複数の電子黒板をネットワークに接続し、ICタグにより板書データの管理を複数の電子黒板で行い協調させるためのシステム全体の設計と試作を行った。
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