2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21730172
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
元山 斉 信州大学, 経済学部, 講師 (20383490)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 標本調査法 / ミクロデータ解析 / 漸近理論 / 個票データ |
Research Abstract |
本研究は、標本調査の設計を考慮したうえで、統計の精度評価、実証分析の基礎となる手法を確立することを目指しているものであったが、今年度は、 1.小標本において調査ウェイトを考慮した際の回帰推定量の解釈に関連して、Frisch-Waugh-Lovell theoremと呼ばれる残差回帰の結果を調査ウェイトを使用した際に拡張してEighth International Triennial Calcutta Symposium on Probability and Statistics(University of Calcutta, Kolkata, India)で報告した。この定理は、重回帰分析を行った際の回帰係数の解釈に関わるものであり、季節調整や時間トレンドの除去にも有益であることが古くから知られていたが、その内容が調査ウェイトを考慮した場合についても拡張された。また、回帰診断で総称される回帰分析の妥当性を検証し改造する手法の中でも、外れ値処理に関する理論についても、この定理が利用できることをDavidson and MacKinnonの議論を拡張することで示した。この報告内容の一部は、論文集に所収される予定であるほか、さらなる拡張を行うことを検討している。 2.以前から研究をしていた非復元の単純無作為抽出の枠組みでの分位点回帰係数の漸近正規性に対して、Symposium on "Financial Engineering and ERM"で報告し意見交換を行った。近日中に査読付き学術誌に投稿する予定である。 3.同じく非復元の単純無作為抽出の枠組みでの非線形回帰推定量の漸近正規性についても基本的な結果を得た。この結果については、さらなる深化の後、査読付き学術誌に投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)