2009 Fiscal Year Annual Research Report
戦略と組織メンバーの行動の間に生じるギャップの発生と解消メカニズム
Project/Area Number |
21730306
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
宇田川 元一 Nagasaki University, 経済学部, 准教授 (70409481)
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Keywords | 組織変革 / 戦略転換 / 組織の実践 / 実践としての戦略 / 組織内ギャップ |
Research Abstract |
研究の目的と研究計画に基づき,本年は主に下記の4つの活動を行った。 (1) 既存研究の文献研究 (2) 実践としての戦略(strategy-as-practice)に関連する分野の文献研究 (3) 関連の強い国際学会への参加 (4) 予備的な調査 (1)・(2)については『経営情報学会誌』(経営情報学会発行)に論文が掲載された。同論文では,既存の戦略論研究の理論的な課題点と実践としての戦略などの新しい領域との間の差異と架橋される部分について明らかにした。 (3)については,6^<th> International Critical Management Studies Conference(Warwick Business Schoolで開催)に参加し,本研究分野と強い関連性がある同分野の数々の最新の研究を学ぶとともに,様々な研究者とディスカッションを行うことができた。Critical Management Studiesの諸研究の中でも,とりわけ実践としての戦略に関する報告ストリームに集中的に参加し,同分野の考え方について知ることが出来た。これは(1)・(2)の成果を生み出す上で,きわめて重要な情報収集の機会であった。 (4)については,複数企業への予備的なヒアリング調査の実施,及び,病院組織を対象とした予備的な調査を実施した。同内容については,研究会レベルでの報告を行った。また,同報告に基づき内容を発展させた形で,2010年度の国際学会(Academy of Management:カナダ・モントリオールで開催)での報告が決定している。
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