2011 Fiscal Year Annual Research Report
戦略と組織メンバーの行動の間に生じるギャップの発生と解消メカニズム
Project/Area Number |
21730306
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
宇田川 元一 西南学院大学, 商学部, 准教授 (70409481)
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Keywords | 組織変革 / 実践としての戦略 / ナラティブ・アプローチ / ストーリーテリング / 批判的マネジメント研究 |
Research Abstract |
研究計画に基づき、下記の通り研究を実施した。 1.調査研究の内容のまとめ 昨年度までの調査を行った三重県の病院組織への調査内容のとりまとめを行った。この内容については、7th International Critical Management Studies Conferenceにて報告を行った。 2.研究成果の公表 昨年度までの研究内容について、以下の学会にて研究成果の公表を実施した。 ・Annual Meeting of Academy of Management 2O12 ・7^<Th> International Critical Management Studies Conference ・経営戦略学会第11回研究発表大会 ・2012年度組織学会年次大会 また、研究論文がInformatics(明治大学発行)に掲載された。また、翻訳書として『実践としての戦略』を訳出し、2012年度に出版された。 3.研究上の発見 ・戦略と実際の組織メンバーの行動との間のギャップは、戦略の実行上の問題と言うよりも、むしろ、戦略という言語が組織内に策定する側と実行する側という隔絶した関係を構築してしまうことにある。 ・とりわけ戦略という概念には、現状の組織メンバーの行動に対する否定的な認識が内在し、かえってギャップを大きくすることで組織変革を困難にしている。どのように語りを構成するかがギャップの大小を大きく左右する。
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