2009 Fiscal Year Annual Research Report
児童虐待対応における多職種間コミュニケーションの円滑化に関する研究
Project/Area Number |
21730445
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
泉 真由子 Yokohama National University, 教育人間科学部, 講師 (00401620)
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Keywords | 児童虐待 / リスク認知 / コミュニケーション / 多職種 |
Research Abstract |
児童虐待への対応において適切で迅速な解決を得るためには、関連する様々な職種間の連携が必須である。しかし現実には、組織間の壁や職種間での認識の差異などにより、必ずしも十分な連携がとれていないのが現状である。また、職種間連携の視点からの研究もほとんどなされていない。本研究では、スムーズな多職種間連携を妨げる一つの要因は、各職種同士の間に生じる「認識のズレ」にあると仮定し、この様相を明らかにすることを目的としている。具体的には、(1) 児童虐待に関係する各職種の情報収集・処理(リスク認知)の特性を知る、(2) 各職種のリスク認知に影響する要因を知る、といった2点の目的のもと、児童虐待に関わる様々な職種の被験者に対して「児童虐待事例のリスク認知評価調査」と「フェースシート」から成るアンケート調査表を作成した。そして全国の児童虐待に関わる多職種に対する研修を行う施設である『子どもの虹情報研修センター(日本虐待・思春期問題情報研修センター)』において、ここに集まる各種専門職員に調査を実施した。現在までに、児童相談所の児童福祉司、児童心理司、児童養護施設・乳児院の児童指導員、保育士、家庭支援専門相談員、地方自治体の福祉担当事務職員、情緒障害児短期治療施設の専門職員、といった職種の250名から回答が得られた。21年度は、これまで実施した調査で回収数が低かった職種について追加調査を行った。対象は、神奈川県内の保育園・幼稚園、学校、警察関係の各種専門職で各種50名を目標とし、前述のアンケート調査表を配布し現在回収、データ入力中である。
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Research Products
(3 results)