2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21730687
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
湊 七雄 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (80436849)
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Keywords | 非毒性版画技法 / ワークショップ / 教師教育 / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、非毒性版画技法を応用した美術教材を開発するとともに、教育現場への直接的なフィードバックと位置づけた美術教師向けワークショップの有用性を検証し、そのプロトタイプを作成することにある。プロジェクトの2年目にあたる今年度は、(1)非毒性版画技法を応用した美術教材の開発、(2)海外の先進研究機関の訪問調査、(3)美術教師向けワークショップの有用性の検証を中心に研究を行った。研究のこれまでの成果(途中経過)を大学美術教育学会で発表した。 (1)学校現場でのワークショップおよび模擬授業を重ねながら、学校教材として塩化ビニル版を用いた非毒性版画の技法開発を行った。版画技法には文章では表しきれない勘所やコツが多く存在し、学校現場における実地指導が極めて有効であることを明らかにできた。(2)アメリカに研究出張し、非毒性版画技法の産みの親であり、現在もこの分野の第一人者として活発な研究・教育活動を展開しているKeith HOWARD氏(ローチェスタ工科大学教授)を訪ねた。現在の非毒性版画技法を取り巻く現状と課題についてのロングインタビューを行った。ローチェスタ工科大学芸術学部版画専攻アトリエも視察調査できた。併せて、同じくこの分野をリードするコロンビア大学シカゴ校准教授のFriedhard KIEKEBEN氏も訪ねた。コロンビア大学シカゴ校では、非毒性版画技法研究を中止せざるを得ない状況に置かれている。伝統技法との共存に大きな課題が残っており、技法開発よりも、むしろ技法伝播が大きな難題となっている世界的傾向が明らかになった。(3)ベルギーよりMarnix Everaert氏(ゲント美術学校教授)を講師に招き、現職教師向けのワークショップ<http://chiiki.ad.u-fukui.ac.jp/www/event/detail.jsp?id=588>を企画・実施した。非毒性銅版画技法のほかに、ポリエステルプレートを用いたリトグラフ技法の実習と制作を行った。
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Research Products
(2 results)