2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21730687
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
湊 七雄 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (80436849)
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Keywords | 非毒性版画技法 / ワークショップ / 教師教育 / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、非毒性版画技法(Non-Toxic Printmaking Techniques)を応用した美術教材を開発するとともに、学校現場(初等中等教育機関)への直接的なフィードバックとして、美術教師向けワークショップのプロトタイプを構築し、この技法を広く普及させることである。 研究プロジェクトの終了年となったH23年度は、これまでの研究成果を整理し、学校現場のニーズに応えるかたちでフィードバックする方法を探った。当初は研究報告書の出版を計画していたが、教員向けワークショップを展開させるためには、技法と一連の制作の流れを紹介できるガイドブックがより有効であるとの考えに至った。そこで、これまでにワークショップ参加者に配布していたA4数枚の配布資料をベースにし、『Creative Thinking, Prints Workshop, Teacher's guide』と題した指導ガイドブックを執筆出版することにした。企画段階よりエディターとデザイナーにも加わってもらう形で編集を進め、視覚的・直感的に理解しやすい内容を目指した。2012年3月刊行。この指導ガイドブックには以下2つの特徴がある。 (1)版画技法の解説のみならず、導入・作画プロセスと、鑑賞・評価プロセスについても取り上げた。 (2)版画には言葉での説明が困難なコツが多くあることから、本技法ガイドブックの内容にリンクさせる形で制作プロセスをビデオ撮影し、動画サイトで公開した。 なお、教師向けワークショップの開発については、教育現場との協働をベースに研究を進めた。一連の取り組みについては、福井大学教職大学院ラウンドテーブルのセッションにおいて発表し、教育現場との協働による授業内容・教材開発の有用性を検証した。
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