2011 Fiscal Year Annual Research Report
課題追究学習を主軸とした高等学校「総合的な学習」の実践モデルの構築
Project/Area Number |
21730690
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
安達 仁美 信州大学, 教育学部, 助教 (30506712)
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Keywords | 価値形成過程 / キャリア形成 / 総合的な学習 / 課題追究学習 |
Research Abstract |
本研究の全体構想は、「課題追究学習」を主軸とした総合的な学習を継続的に行っている高校を比較し、共有可能な高校の総合的な学習の実践モデルを提示することであった。しかし、実践モデルを提示するにあたり、高校で経験した「課題追究学習」がいかに青年期の価値形成に影響をあたえ、意識化されて位置ついているのかを明らかにすることが課題となった。今年度の実績は、主に次の5点である。 (1)前年度に引き続き、課題追究学習における主体的な学びに焦点をあて、その一例として主体的な学習が行われる青年の研修場面を取り上げ、学習者の相互作用による抽象的な価値形成の過程に焦点を当てて分析した。 (2)名古屋大学教育学部附属高等学校を卒業した数名の卒業生に対して、高校時におこなった課題追究学習がいかに意識化され現在に位置付いているのかインタビュー調査を行った。 (3)インタビュー調査の結果をもとに、高校在学中の学習履歴を参照し、総合的な学習における課題追究学習とキャリア意識の移り変わりについて、サトウタツヤの示したTEM (Trajectory Equifinality Model)によるモデル化を試みた。 (4)これまでの研究成果を調査対象者に提示し意見を聴取した。 (5)国内学会[日本カリキュラム学会第22回大会、日本質的心理学会第8回大会、日本キャリア教育学会第33回研究大会等]に参加し、日本国内及び諸外国の研究者との交流を通して、総合的な学習や青年期の教育に関する情報を収集し、これまでの研究成果を発表し意見交換をした。
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Research Products
(1 results)