2009 Fiscal Year Annual Research Report
リハビリテーションのためのEMGを用いた筋力回復推定モデルの構築
Project/Area Number |
21760304
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
櫛田 大輔 Tottori University, 工学研究科, 助教 (30372676)
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Keywords | EMG / リハビリテーション / 筋力回復 / 筋活動電位 |
Research Abstract |
筋活動電位(EMG)は個人差のある生体信号であることから,不特定人物のEMGの値から筋負荷を推定することは困難である.本研究課題の目的の1つは,個人差のあるEMGを用いて筋負荷を推定することである.そこで,本年度は「身体的特徴」と「力-EMG」の関係を測定し,簡易数式モデルを構築することを主体とし,下肢大腿部において以下に挙げる研究を実施した. 1. 0~30[kgf]までの筋負荷(力)をかけた状態において,大腿直筋のEMGを測定(20歳代男性100例のデータを取得) 2. 被験者の身体的特徴として,身長,体重,BMI,体脂肪率,測定部皮下脂肪厚,大腿直筋周り長を測定 3. 筋負荷毎のEMGの静特性を一次近似し,その傾きを筋力係数として定義 4. 筋力係数を出力,身体的特徴を入力とした多入力1出力の数式モデルを遺伝的プログラミング(GP)によって構築 5. 第三者の被験者によって,まず上記4のGPモデルによる身体的特徴から筋力係数の推定,推定した筋力係数を基にしてEMGから上記3の一次近似式によって筋負荷を推定 6. 上記5を利用して負荷の自動決定が可能なリハビリテーションシステムを提案 以上1~6はリハビリテーションシステムの構築という観点でまとめ,国内学会での口頭発表を既に行っており,また,学術論文としてまとめる予定である.次年度以降は上記4で得られたGPモデル式の意味付けを行うこと,また,他の部位(上腕など)においても同様にEMGの個人差を越えた統一的扱いが可能かどうか,さらには,各部位の差を越えた統一的な筋力回復モデルの構築を目指していく.
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Research Products
(3 results)