2009 Fiscal Year Annual Research Report
テープ型テザー展開機構の収納法と展開特性に関する実験的研究
Project/Area Number |
21760651
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
渡部 武夫 Tokyo Metropolitan University, システムデザイン研究科, 助教 (40433180)
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Keywords | 宇宙インフラ / 宇宙科学 / 展開構造物 / 宇宙物理 / テザー技術 |
Research Abstract |
宇宙テザーシステムでは、通常のワイヤ状のシングルラインテザーのみならず、導電性などの機能を備えたテープ型テザーを用いることにより高機能なシステムを構成することが見込める。本提案研究では、信頼性の高いKmオーダーのテープ型テザー展開技術の開発を目的とする。 粘弾性モデルによる折り癖の表現も含め、これまでの研究成果である折りたたみ型展開機構を2次元に拡張して収納効率・設計効率の大幅な向上を図ると同時に、その展開性能を実験的に評価することを目的とする。 当該年度は、テープ状のテザーを二次元に折りたたむため、クロスシフト方式による折り方採用した折りたたみ/展開装置を開発、試作した。これは、折りたたみのためにテープテザーに接するテザーガイド板を定荷重ばねで支え、手動によりテザーの折りたたみを行う装置である。テザー幅方向異動ノブ&クランプノブでテザー幅方向の位置を決め、ハンドルを稼働させることによりテザーを折りたたむ。このとき上下動クランプノブと左右動クランプノブを作動させ、もう片側のテザーガイド板をスライドさせることによりテザーを重ねることができる。重なったテザーはラボジャッキ上にあるプレートに上に収納され、折りたたみを繰り返し厚みが増えた場合に、ラボジャッキの高さを調節することができる。この装置により、当初検討していたクロスシフト折りによる収納が可能になった。 一方、数値解析では、テープテザーをマルチボディにモデル化して方程式を導出し、展開の再の挙動を解析した。ここでは、テザーを要素が等間隔で並べ、それぞれの要素間をバネとダンパでつなぐモデルを用いた。
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[Presentation] Tether Tension of Tape Tether on a Sounding Rocket Experiment2009
Author(s)
Kohtaro Honda, Hironori Fujii, Takahiro Yamada, Takafumi Hirao, Yu-ki Yamagishi, Takahiro Aizawa, Masaya Ura, Kentaro Kainose, Hirotoshi Mizuno, Takeo Watanabe, Williams Paul
Organizer
27th International Symposium of Space Technology and Science
Place of Presentation
筑波
Year and Date
2009-07-09
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