2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21760667
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
眞田 有吾 大阪大学, 工学研究科, 助教 (30467542)
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Keywords | 可視化 / 波面計測 / 画像計測 / 水面反射光法 |
Research Abstract |
平成22年度は、水面反射像の変位追跡手法の開発を中心として実施した。実施内容を下記にまとめる。 1.任意の光源およびカメラ配置に対応した水面反射像シミュレータの構築 平成21年度に構築した水面反射像シミュレータを拡張し、任意の光源およびカメラ配置に対応させた。Wigley船型の航走波と規則波データを用いて反射像画像の作成を行い、実験画像と比較することでシミュレータの有効性を確認した。また、計測に最適なカメラ配置、光源からの光が波面で二回以上反射することによる反射像の分裂と消失のプロセスについて検討した。さらに、後述する変位追跡アルゴリズムの開発の検証用データを作成した。 2.新しい変位追跡手法の開発 従来の特徴点抽出は画像のRGB値を正規化し、閾値処理することで行っていたが、実験画像に混入するノイズの影響を受けることがわかった。改良した新手法は、1.HSV表色系による閾値処理、2.輪郭抽出、3.矩形近似、4.コーナー点抽出の4つのプロセスからなり、より高密度、高精度に特徴点抽出が可能となった。また、特徴点間の対応づけアルゴリズムを改良し、特徴点の分裂や消失に対応させた。さらに、従来法と新手法でシミュレーション画像の解析を行い、精度検証を行った。 3.曳航水槽での航走波計測による有効性の確認 曳航水槽でWigley船型の航走波計測を実施した。平成21年度に導入した無機EL光源の面積を拡大し、二台のカメラを用いて1回の走行で取得可能な計測領域を拡大した。また、2.の変位追跡手法および平成21年度に開発した反復型再構成法により波面の再構成を行い、有効性を確認した。
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