2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21790826
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
小池 清美 久留米大学, 医学部, 助教 (80389270)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 腎線維化 / JAK/STAT/SOCS / 片側尿管結紮モデル |
Research Abstract |
腎間質の線維化は進行性腎障害の特徴的な一面である。ヒトや実験モデル動物において、種々の腎炎、腎症における腎間質の線維化は、腎障害進行に関与し、腎機能や腎予後とよく相関することが知られている。腎線維化の過程において、マクロファージの浸潤とそれに由来するサイトカイン、ケモカインの関与が示唆されているが、炎症と腎線維化の詳細な関連はいまだ不明な点が多い。申請者らは、この疑問を解消するため、腎間質線維化動物モデル (片側尿管結紮モデルマウス) を作成し、サイトカイン(janus kinase/signal transducer and activator of transcription: JAK/STAT, suppressor of cytokine signaling : SOCS)による機序を検討中である。片側尿管結紮腎では、経時的にサイトカイン(STATとリン酸化STATの増加)とSOCS遺伝子の発現誘導、そして、組織学的には腎線維化が観察されたため、さらにコラーゲン変化を観察中である。また、SOCS弱発現群(SOCSノックアウトマウス)と、JAK抑制群(JAK inhibitor投与マウス)では、これらのサイトカイン誘導と腎線維化のパラレルな変化が確認された。ヒト尿細管細胞を用い、JAKのリガンドを刺激すると、JAK/STAT系が動くことが確認された。そして、これら系の下流ではMatrix Metalloproteinaseを介し、腎線維化が負に調節されている可能性を考えている。JAK/STATの上流のサイトカインと、その下流の変化(auto crine作用の可能性)を観察している。この実験により、腎線維化におけるJAK/STAT、SOCSの特異的な役割が明らかになると考えられ、進行性腎障害の治療ターゲットとなり得る可能性があり、有用と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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