• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

腫瘍免疫および腫瘍ワクチン免疫機構におけるIL-17産生細胞の役割の検討

Research Project

Project/Area Number 21791077
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

鬼木 俊太郎  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (50448180)

KeywordsIL-17産生細胞 / 抗腫瘍免疫
Research Abstract

昨年度のIL-17ノックアウトマウスを用いた研究では、B16F10マウスメラノーマの腫瘍増殖および抗腫瘍免疫反応に対して、内在性IL-17が関与していることを示唆する有意な所見は得られなかった。そのため、本年度はワイルドタイプマウスを用いた実験系でIL-17関与の可能性について調べた。IL-17はT細胞から産生されるサイトカインでありTh17細胞はその主な産生細胞として知られている。以前の当研究室の結果より、抗CD4抗体でCD4陽性T細胞を除去するとB16F10メラノーマに対する抗腫瘍免疫反応が増強することを確認している。その増強機序において、IL-17発現低下が関与している可能性を疑い、抗CD4抗体処理の有無によるB16F10メラノーマ組織のIL-17発現の変化を、リアルタイムPCRを用いて調べたが、有意な差を確認できなかった。次に、TNFRファミリーメンバーの1つであるOX40(CD134)に着目した。最近、OX40リガンドによる刺激により、IL-17発現が強く抑制されることが報告されている(Cell.Immunol.253:31-37,2008)。OX40リガンドであるOX86をマウスに全身投与すると、B16F10マウスメラノーマの腫瘍増殖には影響を及ばさなかったが、IL-12遺伝子を導入したB16F10メラノーマ(B16/IL-12)の腫瘍増殖は有意に抑制した。同じIL-12ファミリーのIL-23やIL-27の遺伝子を導入したB16F10メラノーマでも検討したが腫瘍増殖には影響を及ぼさなかった。昨年度の結果を合わせると、本実験モデルではIL-17はB16F10メラノーマの腫瘍免疫には関与していないという結果を考えている。しかし、B16/IL-12に対するOX40リガンドの抗腫瘍効果増強については、IL-17が関与している可能性も考えられるため、その確認実験を行いたいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Antimelanoma immunotherapy : clinical and preclinical applications of IL-12 family members.2010

    • Author(s)
      Nagai H, Oniki S, Fujiwara S, Yoshimoto T, Nishigori C.
    • Journal Title

      Immunotherapy

      Volume: 2 Pages: 697-709

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi