2009 Fiscal Year Annual Research Report
腺管分離法とマイクロアレイを用いた大腸癌浸潤部・簇出での浸潤能の解明
Project/Area Number |
21791305
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
小林 敬明 Kyorin University, 医学部, 医員 (10439169)
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Keywords | 遺伝子 / 癌 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
先ず腺管分離法自体の検討を行い、粘膜上皮・癌の採取できることを確認し、また正常腺管と比べ癌腺管は不均一で変形の強いことを確認した。そして21年度中に採取した検体を用いて、標的部位である癌中央部、癌最深部の採取を腺管分離法にて行った。しかし癌浸潤部周囲の間質、並びに正常間質の採取に関しては、一部の検体において腺管分離法のみでは上皮成分(正常粘膜や癌上皮)なのが間質なのかが判定が困難な症例も存在することが確認できた。よろて腺管分離法による採取のみに拘らず、当大学で所有のレーザーマイクロダイゼクション法による採取法も併せて検討する方針とし、この方法による採取も開始した。現時点では上皮成分(正常粘膜や癌上皮)の採取には腺管分離法が最適であることが分かったが、間質の採取に関してはレーザーマイクロダイゼクション法が概ね良好な結果を得ることができた。また各標的部位(癌中央部、癌最深部、癌浸潤部周囲の間質、正常間質)からのmRNAの抽出作業を開始しており、十分なmRNA量の収獲を確認し、現在mRNAの質の検討(リボゾームRNA(28s、18s)が保存されているか否か)を行っている。検体から採取したmRNAの質は良好ではあるが、マイクロアレイ解析に用いる量としては少ないために、現在RNAの増幅を行っている。 また、他サンプルを用いて次年度の使用予定のマイクロアレイの解析の準備も開始している。(RNAのラベリング、ハイブリダイズなどのワークチェック)
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