2009 Fiscal Year Annual Research Report
延髄痛覚情報伝達システムの可塑性における免疫組織化学的手法による三次元的解析
Project/Area Number |
21791962
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
詫間 滋 Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 助教 (60360921)
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Keywords | 三叉神経脊髄路核 / 可塑性 / 免疫組織化学 / 痛覚 / Capsaicin / 幼若ラット |
Research Abstract |
研究実施計画に基づき、実験群はi)対照群、ii)新生仔Capsaicin処理群、iii)新生仔complete Freund's adjuvant(以下CFA)投与群、iv)新生仔Capsaicin投与+CFA投与群の4群について順次検討することとした。新生仔Capsaicin処理は、報告者による過去の生理学的検討(Brain Res., 906:1-12, 2001)と同様の条件で生後2および3日後に50mg/kgをエーテル深麻酔下に頚背部皮下投与した。新生仔CFA局所投与は、過去の報告(J. Neurophysiology, 90:73-80, 2003など)を参考に、CFAを生理的食塩水で3倍の乳液として、エーテル深麻酔下に約25μlを右下顎角部へ皮下投与した。組織学的検討は、5-7日齢の幼若ラットに対してエーテル深麻酔下4%パラフォルムアルデヒドリン酸緩衝液による心臓からの灌流固定を行った。引き続き実体顕微鏡下に脳幹を摘出し、一晩以上同液に浸漬固定した後、通法に従いパラフィン包埋ブロックを作成した。各標本パラフィンブロックについて、水平断、矢状断、冠状断の三方向スライス切片を滑走式ミクロトーム(ライカ社SM2000R)を用いて作成し、三次元的な解析を行うための基礎資料としてクリューバ・バレラ染色を行った各切片を顕微鏡デジタルカメラ(オリンパス社DP71)でデジタル画像として記録した。次年度はさらに免疫染色を行った切片画像を加えて、特に三叉神経脊髄路核尾側亜核内の神経成長因子、神経ペプチドの分布を検討する予定である。
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