2009 Fiscal Year Annual Research Report
同一施設に定着して働く看護師の職務満足度と看護観との関連
Project/Area Number |
21792173
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
後藤 姉奈 Mie University, 医学部, 助教 (80420389)
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Keywords | 看護師 / 職務満足度 / 看護観 / 就業継続 / 定着 / 勤続年数 / 文章完成法 |
Research Abstract |
本研究は、同一施設に就業継続している看護師の職務満足度と看護観との関連を明らかにすることを目的としている。データは質問紙調査法により収集することとし、平成21年度は質問紙の作成と質問紙の配布回収を行った。 質問紙の構成は、職務満足度については中山氏の「看護婦の仕事の満足度」尺度(63項目・5段階評定)を使用した。看護観については文章完成法を用いた。文章完成法を使用した理由として、職務継続における対象者の内的状況を豊富に知ることができる利点があると考えたためである。文章完成法とは、被験者に未完成の文章(刺激文)を提示し、それに続く文章を記述してもらい文章を完成させるという課題を与える調査方法である。これについては、「この病院で働くこと……」や「看護師の仕事……」など14項目をあげた。質問紙は、職務満足度と看護観に関する質問に個人属性調査を加えた構成とした。協力施設を募り、看護部より協力同意の得られたA県内の8病院で働く看護師に11月より順次質問紙を配布した。対象者への直接配布は看護部に依頼した。研究目的に照らし合わせ、質問紙配布の対象は、勤続年数の長い看護師に限定したかったが、協力施設側に対象者選定のために多大な負担を掛けることになり、協力参加してもらえなくなる事態を避けるため、勤続年数は考慮せず配布した。1施設あたりの配布数は30~150で、配布総数は880であった。質問紙への回答後、対象者各自郵送により回収を行い、2月初めまでにほぼ回収を終えた。平成21年7月には所属施設の研究倫理審査にて承認を受けている。平成22年度はデータの分析や研究成果の報告を計画している。
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