2011 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術演習におけるe-learningを活用した動画補助教材の開発と評価
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21792186
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
中垣 和子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (90420760)
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Keywords | 動画補助教材 / 看護技術 / 看護基礎教育 |
Research Abstract |
本研究は、学内の看護技術演習において、紙媒体のみの技術演習補助教材と動画およびインターネットを活用した技術演習補助教材を使用した場合の看護技術演習の習得の違いについて明らかにし、演習に効果的な補助教材の開発および評価を行なうことである。 平成23年度は、作成した動画補助教材(輸液ポンプの基本操作)を使用した学内看護技術演習の学習効果と課題を明らかにするために、研究参加の承諾が得られた学生を対象に看護技術演習終了直後(第1回目)と看護技術演習終了5か月後(第2回目)に調査を実施した。調査は、自記式質問紙を配付し回答を得た。調査内容は、動画補助教材の視聴の有無や輸液ポンプの基本操作のイメージ化、再現化に関する13項目についてVisual Analogue Scaleで尋ねた。また、動画補助教材、輸液ポンプの基本操作に関する感想を自由回答で尋ねた。動画補助教材の視聴の有無やイメージ化、再現化に関する項目はt検定を行い、動画補助教材、輸液ポンプの基本操作に関する感想は質的に分析している。第1回目は、質問紙の配布数60部に対し、回収数60部(回収率100%)、有効回答数55部(有効回答率92%)であった。第2回目は、質問紙の配布数60部に対し、回収数58部(回収率97%)、有効回答数51部(有効回答率88%)であった。第1回目に学内LANで動画補助教材の視聴をした学生は2名(4%)であった。第2回目に動画補助教材の視聴をした学生は32名(学内LAN:1名、備え付けのパソコン:31名、58%)であった。紙媒体のみの補助教材と動画補助教材を使用した場合の看護技術の習得の違いについては、第2回目のみに有意差を認めた。また、動画補助教材の視聴が少ない理由は、(1)学内LANでの配信のため視聴の時間・場所が制限されたこと、(2)動画補助教材の視聴を自己学習の一環と位置付けたためと考えられる。
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