2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21792229
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
中澤 良子(大場良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80381432)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | がん体験者 / レジリエンス |
Research Abstract |
本研究の目的は、①がん体験者固有のレジリエンス尺度を作成すること、②レジリエンスに影響を与える要因を明らかにし、がん体験者への支援方法の手がかりを得ることである。本研究では、がん体験者固有のレジリエンスを「がん発病後の経験によってもたらされる精神的回復力」と定義づけた。 今年度は、がん体験者のレジリエンス尺度を構成するにあたり、がん体験者3名に「がん体験をどのように乗り越えてきたのか、その原動力になったのは何か」についてインタビューを実施し、がん患者の特徴を表すレジリエンスの要素を抽出した。さらに、これまで開発されたレジリエンス尺度と蓄積してきたがん体験者のインタビューの内容を参考にしながら、項目を精選して、最終的に5因子30項目からなるがん体験者固有のレジリエンス予備尺度を作成した。質問紙の構成は、性別、年齢、常勤の有無、同居人の有無、患者会への参加状況、がんの種類、治療状況、治療内容、治療経過期間、心理的問題の程度、がん患者固有のレジリエンス予備尺度、ハーディネス尺度(多田,2003)、積極的困難受容尺度(羽鳥・小玉,2012)、多面的感情尺度の抑鬱・不安(寺崎,1992)、人生に対する満足尺度(角野,1994)を用いた。 患者会に所属するがん体験者150名を対象に、質問紙調査を実施し、137名より回答を得た。回収したデータの基礎統計量を算出した結果、性別の割合は男性17.5%、女性82.5%、年齢26-88歳(平均67.9歳)、がんの種類は18におよび、そのなかでも半数は乳がんであった。今回、作成したがん患者固有のレジリエンス予備尺度について、項目分析をした段階であり、今後、因子分析および要因との関連について分析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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