2009 Fiscal Year Annual Research Report
慢性肝疾患から肝細胞がんへ移行する患者への患者教育・支援システムの構築
Project/Area Number |
21792234
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山田 隆子 Okayama University, 大学院・保健学研究科, 助教 (60382363)
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Keywords | 慢性肝疾患 / 肝細胞がん / 患者教育 / 教育プログラム / 教育システム / 病みの体験 / 病みの軌跡 |
Research Abstract |
平成19~20年度文部科学省科学研究費補助金研究「肝細胞がん患者の疾病自己管理に向けた患者支援プログラムの構築」で得られた、慢性肝疾患から肝細胞がん患者の病みの軌跡に沿った患者支援プログラムを実施するために、本研究課題を構築した。本年度は、プログラム実施に向けての研究フィールドでの環境調整と、プログラムを可視化できるような媒体としてのパンフレット作りに取り組んだ。まず、研究フィールドでの研究協力依頼における申請を行い、審査の結果承認された。次に研究協力者3名(医師1名、看護師(看護師長)2名)で構成した患者教育システム検討会を立ち上げた。現在は、患者教育システム検討会を定期的に開催し、研究計画や媒体の検討を行っている段階である。 パンフレットは検討中であり、来年度の完成を目指す。また、教育システムを行うにあたり、そのプログラム評価については検討中であるが、質的調査としてインタビュー調査と、量的調査として既存の尺度を用いた評価プログラムを検討している。質的調査については、教育そのものの性質を考慮したうえで、アウトプットへの影響が最小限となるようなにインタビュー方法を立案していく方針である。分析方法は、非構成的面接法による現象学的アプローチを用いるか、半構成的面接法による修正版グランデッドセオリー法を用いるかを検討中である。パンフレット完成時には、評価方法を決定する。
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