2009 Fiscal Year Annual Research Report
定年退職後の高齢男性ボランティアの活動に関する記述的研究
Project/Area Number |
21792293
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 美華 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 講師 (20305345)
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Keywords | 高齢男性 / ボランティア / 定年退職 / 質的研究 |
Research Abstract |
本研究は、これまで明らかにされてこなかった定年退職後の高齢男性ボランティアという文化的集団のボランティア活動に関わるものの見方、考え方、生活の仕方からその意味を理解するものであり、これらの高齢男性の認識を記述し、明確にすることは、今後、定年を迎える地域との結びつきが薄い高齢男性の社会活動および地域ボランティア活動参加への効果的な支援につながるものと考える。そこで、定年退職後に地域を基盤としたボランティア活動に参加している高齢男性は、どのようなきっかけでボランティア活動に参加し、どのように活動しているのか、また、彼らにとってボランティア活動とはどのようなものなのか、その意味を探求することを目的とし、平成21年度は、研究参加者である高齢男性と信頼関係を築くことと、ボランティア活動に関する概念の大枠を見出すことを目的に実施した。 調査対象地域はA県B町であり、データ収集および分析はSpradleyの方法に基づいて行った。 平成21年度は、B町の地区の概要の把握とともに、B町のボランティア活動である健康づくり事業および子育てサロン、おもちゃ病院などへの参加観察を中心にデータ収集を行い、随時、活動に参加している高齢男性5人に対してインフォーマル・インタビューの実施および資料や書類の採取などを行った。 平成22年度は、参加観察のデータを補完するために、ボランティア活動に参加している高齢男性、約20人および、一般情報提供者として、保健師やボランティア活動に参加している高齢男性の家族など約10人へのフォーマル・インタビューを実施し、定年退職後に地域を基盤としたボランティア活動に参加している高齢男性にとってのボランティア活動の意味を探求していく予定である。
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