2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21820005
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
金井 勇人 Saitama University, 国際交流センター, 助教 (70516319)
|
Keywords | 言語学 / 日本語学 / 日本語教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は,日本語の指示語体系および各指示語(コソア)の機能と,日本語学習者の母語の指示語体系および各指示語の機能を対照分析することにより,学習者の指示語の誤用を防ぐということにある。日本語学習者の多い国や地域(上位より韓国・中国・豪州・米国・台湾・インドネシア・タイ…,出典:国際交流基金)の母語から10程度を取り上げ,現場の日本語教師が"辞書"のように参照することができる,指示語の対照分析結果の資料を作成する。 平成21年度には,主に,諸言語の辞書や文法書等を利用して,各言語の指示語の基本的な性質を調査した。また,中国語母語話者・韓国語母語話者・インドネシア語母語話者への聞き取りを行い,各言語における指示語の,日本語の指示語との共通点および相違点を確認した。ただし,その結果は被調査者の内省に基づく点も多いと思われるため,平成22年度には,これらの結果をより客観的に立証していくことに注力していきたい。 上記と合わせ,平成22年度には,21年度には聞き取りを行えなかった言語(英語・タイ語等)に対しても,聞き取りを実施したい。同時に,学内・学外における口頭発表の機会を設けて,できるだけ広く,意見を募りたい。そして当初の目的通り,平成22年度末に目途に,日本語教育にとって有益であるような形で(すなわち日本語学習者の指示語の誤用を防ぐことに益するものとして),諸言語との対照分析の結果を,資料として発表する予定である。
|
Research Products
(2 results)