2009 Fiscal Year Annual Research Report
IAD(失禁に起因した皮膚障害)に関する客観的リスクアセスメント指標の開発
Project/Area Number |
21890217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
繁田 佳映 University of Shizuoka, 看護学部, 助教 (50514618)
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Keywords | 失禁 / 皮膚障害 / リスクアセスメント / 高齢者 / TEWL / 真皮水分量 |
Research Abstract |
IADのリスク状態にある皮膚を形態学的に明らかにするために、本年度は下記を実施した。 1. 測定機器の選定 皮膚バリア機能を示すTEWLの測定に使用する「VapoMeter SWL-4001TJ」について借用手続きを行った。また、皮膚の水分含有量を示す真皮水分量の測定に使用する「MoistureMeter D」を購入した。 2.研究協力病院における研究対象者数の把握 研究協力病院における対象者数の把握を行った。500床を有する病院にて、男性47名、女性103名の臀部皮膚を調査した結果、男性19名(40.4%)、女性86名(83.5%)の皮膚に浸軟(ふやけ)が生じていた。よって、当該病院にて研究対象者数を確保できると判断し、研究協力依頼を行った。 3. 倫理審査の申請 本研究は、臀部や会陰部といった患者にとって羞恥心を伴うデリケートな部位を調査対象としているため、倫理的配慮については十分な吟味を行った。その結果、申請から承認にいたるまでに時間を要することとなったが、平成22年1月25日に東京大学倫理委員会工り研究計画内容について承認が得られた。 4. 研究対象者からの同意書の取得 研究の対象者包含基準を満たす患者および患者家族を対象に、本研究の内容および倫裡的配慮について説明を行った結果、男性18名、女性38名、計56名の患者より研究の同意が得られた。しかしながら、必要対象者数にみたないため今後も同意の取得を予定している。 以上より、本年度は調査開始までに必要な準備に時間を要し調査開始には至らなかった。しかしながら、正確な調査を行うにあたり必要不可欠な過程であり、調査開始は次年度4月より開始することとする。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 高齢者用前側吸収尿失禁パッドにおける尿吸収状態の評価2009
Author(s)
須釜淳子, 真田弘美, 井上歩, 仲上豪二朗, 繁田佳映, 大場美穂, 紺家千津子, 松尾淳子, 田端恵子, 松本典子, 榎亜矢子
Organizer
第18回日本創傷・オストミー・失禁ケア研究会
Place of Presentation
仙台国際センター(宮城県)
Year and Date
2009-05-09