2021 Fiscal Year Annual Research Report
多言語多文化社会を生きるための ICT支援オンライン複言語学習モデルの研究開発
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21H00543
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岩居 弘樹 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (20213267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大前 智美 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00379108)
西岡 美樹 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (30452478)
岩根 久 大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい教員 (50176559)
李 銀淑 大阪女学院大学, 国際・英語学部, 特任講師 (60817485)
大山 牧子 大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (70748730)
大辺 理恵 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 講師 (80648949)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 複言語学習 / 遠隔授業 / オンライン教材 / 文字学習 / 音声学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
オンライン複言語学習モデルの構築を目指し、初年度は、オンラインでの複言語学習実践で活用するためのオンラインコミュニケーションツール,オンライン学習 ツールの検証・実験を行い、研究チームメンバーが担当する授業での実証実験を行った。 看護系大学での「複言語学習」クラスは、インドネシア語、韓国語、ドイツ語の3言語を1セメスターで学習するというスタイルで、オンラインで実施し調査を行った。オンライン授業となったため、対面授業とは異なる新たなフレームワークの構築を試みた実践となった。 初等中等教育機関での実践については、岡山県の小学校2校、佐賀県の中学校1校での複言語学習を実施した。うち小学校1校では、8回の授業を実施し、ドイツ語、中国語、インドネシア語、韓国語、ロシア語、ペルシャ語の6言語を学習した後、児童による発表および各ネイティブスピーカーとの意見交流を行った。他の2校については、次年度の本格実施のための準備として、それぞれ1回ずつ遠隔での双方向授業を試行した。 オンラインでの市民講座はドイツ語・フランス語・ロシア語・デンマーク語・中国語・韓国語・インドネシア語・ヒンデ ィー語・ペルシャ語・ブルガリア語・スペイン語の担当者を配置し、子ども向け講座を含む合計4回実施した。 市民講座で開講した各言語について、音声付きのオンライン教材の開発を試みた。また、当初は想定していなかった文字学習に高い興味関心があることがわかり、教材開発を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画した内容に加えて、独自オンライン教材の開発や文字学習のための教材開発なども追加して実施できた。 当初の計画に入っていなかった小学校及び中学校各1校が研究に参加することになり、初等中等教育でのさらなる実践が可能となった。両校での実践は次年度以降本格的に実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目はトルコ語やタイ語、ウクライナ語についても、オンライン教材作成や市民講座での開講を計画している。また、文字学習のための教材開発については、専門家による助言を仰ぎながらさらに充実させる。 遠隔での授業実践の場合、音声認識サービスを活用した発音練習に対するフィードバックをどのように行うかという点が課題として見えている。
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Research Products
(21 results)