2021 Fiscal Year Annual Research Report
「大学における教員養成」の再構築に関する理論的・実証的研究
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21H00823
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鹿毛 雅治 慶應義塾大学, 教職課程センター(三田), 教授 (80245620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛渡 淳 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (30151856)
濱田 博文 筑波大学, 人間系, 教授 (20212152)
勝野 正章 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10285512)
岩田 康之 東京学芸大学, 次世代教育研究センター, 教授 (40334461)
川村 光 関西国際大学, 教育学部, 教授 (50452230)
金馬 国晴 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90367277)
塩津 英樹 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (70620665)
仲田 康一 大東文化大学, 文学部, 准教授 (40634960)
樋口 直宏 筑波大学, 人間系, 教授 (90287920)
日暮 トモ子 日本大学, 文理学部, 准教授 (70564904)
福島 裕敏 弘前大学, 教育学部, 教授 (40400121)
伏木 久始 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00362088)
山崎 奈々絵 聖徳大学, 教職研究科, 准教授 (90598103)
和井田 節子 共栄大学, 教育学部, 教授 (30510804)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教職課程 / 大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、教員養成の「制度」と「カリキュラム」という二つを研究対象として取り上げ、理論的および実証的アプローチを統合的に推進することを通して、大学における教員養成の理念や実態を明らかにするとともに、そのシステムの再構築に向けて、日本における教員養成の新たな高度化に向けた将来像を描き出すことを目的としている。 第一年次の2021年度は、2022年度に実施予定の調査研究に向けて、多様な先行研究を整理するとともに、論点を明確化し、本研究テーマ全体の問題と課題を構造的に把握することを目的として研究活動を推進してきた。その結果、論点を(1)「これからの教師像(教職観)」をどのようなものと考えるか、(2)「質と量」の両方を視野に入れた制度設計、(3)「理論と実践」の関係をどのように考えるかという三つの領域に整理するとともに、「教職課程のグランドデザイン」での提言について(1) 大学の学士課程教育を基礎とした教職課程カリキュラムの再構築について、(2)「6年間を見通した教員養成システム」の構築について、(3)教員養成の質保証制度の在り方の見直しについての3点を中核とすることを骨子とした「研究のまとめ(1年次)」を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第一年次(2021年度)は第二年次(2022年度)に実施予定の調査研究の基盤となる理論構築が主な課題であった。研究会の実施を積み重ねることによって、多岐にわたる先行研究の知見を整理し、それらを構造的に把握することを通して、調査の前提となる論点が明確化し「研究のまとめ(1年次)」として研究成果が具体化している。
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Strategy for Future Research Activity |
第二年次である2022年度は、第一年次(2021年度)の研究成果としての「研究のまとめ(1年次)」をもとに、本研究課題の目的である大学教育における教職課程の「グランドデザイン」の構築に向けた調査研究を実施する。具体的には、「仮説―検証型」の調査として、「研究のまとめ(1年次)」での論点整理と提言の骨子をもとに、「グランドデザイン」の概要を「仮説」として明確化し、その妥当性を質的および量的な調査によって検証するとともに、大学における教職課程の実情について、カリキュラム、制度の両側面からその多様な実態を把握し、そのデータを教職課程のモデル化に活かしていく。
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