2023 Fiscal Year Annual Research Report
Is the perception of indoor dryness health risk factors ?
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21H01493
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
長谷川 兼一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (50293494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三田村 輝章 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (10406027)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 乾燥感 / 室内環境 / シックハウス症状 / 暴露環境の評価 / ドライネスとダンプネス |
Outline of Annual Research Achievements |
乾燥感とシックハウス症状に関する因果構造モデルを構築した。分析には,仮説の因果関係を統計的に検証し,その関係の強さや各変数の影響度を把握することが可能な共分散構造分析を用いた。分析では,指標により評価した乾燥感と主観評価である乾燥感のどちらがシックハウス症状へ及ぼす影響が大きいかを比較する。乾燥感などの直接観測できない変数は潜在変数とし,潜在変数に影響を及ぼす観測変数はアンケート調査の結果を用い,乾燥感とシックハウス症状に関する因果構造モデルを構築した。なお,熱的中立群,非熱的中立群それぞれに分けて分析した。 構築したモデルは,パス係数が全て有意であり,適合度指標も良好である。分析結果より,「シックハウス症状」の決定係数が両群ともに0.59であるため,このモデルでは乾燥を原因とするシックハウス症状を59%説明できる。「乾燥感」からの影響度は,両群ともに0.15であり,「乾燥感の程度を評価する指標」からの影響度は熱的中立群では0.71,非熱的中立群では0.72であり,指標からの影響度が大きい。よって,乾燥感を原因とするシックハウス症状を評価する際には,乾燥に対する主観評価よりも,指標を用いる方が症状を適切に評価できる可能性がある。また,シックハウス症状対策として,指標の評価項目である「静電気の発生頻度」や「空気の汚れの感じ方」,「臭気感」,「室内空気の乾燥に対する問題意識」への対策,例えば,加湿器・空気清浄機の導入,室内の掃除,換気設備を整える等を講じることにより,シックハウス症状を低減できる可能性がある。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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