2023 Fiscal Year Annual Research Report
衝撃波誘起塑性破壊下における転位生成・成長のフォノン粘性抵抗依存性の解明
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21H01677
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Research Institution | Japan Synchrotron Radiation Research Institute |
Principal Investigator |
一柳 光平 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 回折・散乱推進室, 研究員 (70435618)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 衝撃破壊 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射光の硬X線パルスを用いて角度分散型X線回折装置の開発を行った。本研究の実験は主に高エネルギー加速器研究機構のPhoton Factroy Advanced RingのNW14Aビームラインで湾曲多層膜X線集光素子及び時間分解X線回折測定の整備をした。時間分解X線回折測定は、16 keVにピークを持つによる集光法の確立と白色X線パルスを用いシリコン単結晶の弾塑性変形過程の時間分解ラウエ回折測定を行った。この予備測定では、白色X線パルスに同期した1パルスあたり高強度ナノ秒レーザーにより発生した衝撃波が伝搬する過程に起こる弾塑性変形の直性観測を行い、1軸的な圧縮から、塑性破壊による3次元的な破壊に至る過程の観測を行った。この測定により、衝撃圧縮伝搬方向の情報を含む格子面からの回折と、衝撃波伝搬過程と垂直方向の回折を同時かつ空間的に別情報として得ることに成功した。この結果より、高速な弾塑性変形は衝撃波伝搬過程に依存して伝搬方向と伝搬垂直方向が連動して変化することを確認した。この結果をもって、角度分散型X線回折測定法にフィードバックさせることが出来た。 また、角度分散型X線回折法の開発として、シリコン膜にRu/C膜を作成し、湾曲させることで角度発散を付け1パルスでX線回折プロファイルを測定できる手法である。本研究の試験として湾曲した多層膜素子を用いて放射光のX線パルスを数μmまで集光することが確認できた。また湾曲した多層膜素子のテストをSPring-8のBL40XU EH2でも行い、同様にサイズまで集光出来ることをビームモニターにより確認できた。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)