2023 Fiscal Year Annual Research Report
宍道湖流域の水草相の過去から現在~環境DNAを用いた広域解析~
Project/Area Number |
21H02220
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
小室 隆 関東学院大学, 経済学部, 講師 (40782561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高原 輝彦 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (10536048)
藤井 伸二 人間環境大学, 人間環境学部, 准教授 (40228945)
牧 雅之 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (60263985)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 宍道湖 / 環境DNA / 水草 / ツツイトモ sp. |
Outline of Annual Research Achievements |
宍道湖周辺のため池および水路22ヶ所において調査を行い,計55種類を記録した。ヒルムシロ属については,ツツイトモ,イトモ,コバノヒルムシロ,ホソバミズヒキモ(結実型,非結実型,流水型),ササバモ,オオササエビモ,フトヒルムシロを記録した。外来水草については,外来アゾラ,カナダモ,オオカナダモ,アマゾントチカガミ,キシュウスズメノヒエの5種を記録し,調査地外でナガエツルノゲイトウを記録した。また,島根県新産のシロガヤツリを記録した。 宍道湖周辺のため池から採取したサンプルについて,既に開発されているツツイトモに特異的なプライマーを用いて環境DNA分析を行った。その結果,23箇所のため池からツツイトモのDNAが検出された。しかし,イトモ,ホソバミズヒキモ結実型,ホソバミズヒキモ非結実型,ホソバミズヒキモ流水型,ヤナギモから抽出したDNAに交差反応試験を行ったところ,増幅が確認された。そのため,ツツイトモ以外のヒルムシロ属のDNAに反応した可能性が高いことが示唆された。 2022年10月採取の宍道湖堆積物コアサンプル6本を2cmごとの層に分取してDNA抽出を行い,MiFishプライマーを用いた環境DNAメタバーコーディングを実施した。その結果,2本のコアから38cm,22cmの層まで魚類のDNAが検出された。宍道湖のコアでは,多くの場合,魚類DNAは10cm程度までしか保存されていないのかもしれないが,植物DNAは保存性が高い可能性があるため,今後,検証が必要である。 宍道湖およびその周辺のツツイトモとされる植物の遺伝的実態を明らかにするために,MIG-seq法を用いたSNPs解析を行い,国内で採取したツツイトモ集団の系統解析を行った。宍道湖のツツイトモとされる植物は,他地域のツツイトモと系統的に大きく離れることはなく,国内他地域のツツイトモと遺伝的には違いがないことが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)