2023 Fiscal Year Annual Research Report
Role of giant clams as a route to supply Symbiodiniaceae to coral reef ecosystems
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21H02266
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小池 一彦 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (30265722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 洋 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(長崎), 主任研究員 (00583147)
神保 充 北里大学, 海洋生命科学部, 教授 (10291650)
鈴木 豪 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(長崎), 主任研究員 (30533319)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | シャコガイ / サンゴ礁 / レクチン / 褐虫藻 / サンゴ礁修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度において宮古島海中でシャコガイと稚サンゴ(ウスエダミドリイシ)を混合飼育し,シャコガイ由来の褐虫藻が稚サンゴに共生することが示唆された。令和5年度は,新たに稚サンゴや実験ケージを追加し,さらにヒメジャコ(前年度はヒレジャコ)との混合飼育を行った。前年度からのヒレジャコとの混合飼育は引き続き継続した。しかし,宮古島に長期間にわたり停滞した台風6号により実験ケージの多くが破損し,無事だった2地点それぞれ1つケージで実験を継続した。 リアルタイムPCR法において,実験開始前6月の稚サンゴからは褐虫藻は検出されなかったが,サンプリングを行った9月以降の稚サンゴからは主にSymbiodinium,Durusdinium褐虫藻が検出された。各ケージにおいて稚サンゴ内の褐虫藻組成の個体差が大きく,ケージ間での有意差を見つけることはできなかったが,褐虫藻3属Symbiodinium, Cladocopium, Durusdiniumの存在比は,34.63%,0.11%,65.26%(ヒレジャコ実験区),38.91%,0.23%,60.85%(ヒメジャコ実験区)となり,2022年9月に行った同様の実験と比較してSymbiodiniumの割合が高いことがわかった。これは,2023年度は高海水温状態が比較的長期間続くことがなく,高温耐性があると言われるDurusdiniumに大きく依存する必要がなかったためだと思われる。別途行った石垣島周辺で採取したヒメジャコとミドリイシ属サンゴ幼体に共生する褐虫藻の組成を核ITS2領域のアンプリコンシーケンス解析したところ,両者で共通の遺伝子型褐虫藻が認められた。ヒメジャコの外套膜には90 kDa のレクチンが含まれており,同様の成分を持つ画分は,褐虫藻の遊泳率を低下させたことから,シャコガイレクチンも,サンゴレクチンと同様の活性を持つと推定された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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