2021 Fiscal Year Annual Research Report
Toll様受容体7シグナルに着目したIgG4関連疾患の新規治療法の開発
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21H03141
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森山 雅文 九州大学, 大学病院, 助教 (20452774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新納 宏昭 九州大学, 医学研究院, 教授 (20380636)
柴田 琢磨 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30554505)
中村 誠司 九州大学, 歯学研究院, 教授 (60189040)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | IgG4関連疾患 / TLR7 / モデルマウス / 線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は以下の研究を行った。 <病変局所のM2 マクロファージが発現するTLR7 関連分子の網羅的解> 先行研究ではソーティングせずにIgG4-RD患者、唾石症患者(CS)、健常者の顎下腺を用いてDNAマイクロアレイにて網羅的解析を行った。その結果、クラスリング解析で明らかな遺伝子パターンの相違や、機能解析ではT/B細胞活性、炎症反応、ケモタキシスなどに関わる遺伝子の有意な発現変動が認められた。さらにTLRファミリーでは、TLR7, 8, 9の発現亢進を認め、唾液腺病変を用いた免疫染色(バリデーション)ではTLR7の発現が最も強かった。我々の過去の研究では、IgG4-RDの特徴である著明な線維化やIgG4過剰産生にはM2マクロファージがTLR7シグナルを介して疾患特異的に関与していることを報告している。そこで今年度は、ヒトPBMCからCD163陽性M2 Mφを分離培養してR848による刺激実験(in vitro)を行い、real-time PCRによる細胞内のTLR7 下流分子のmRNA量およびELISAによる培養上清中の炎症性サイトカイン(IL-33、IL-1β、TGF-β)の濃度の測定を行った。これらのサイトカインは線維化を促進することが知られている。刺激群において無刺激群と比較しIRAK4、NFκBのmRNAの有意な発現上昇を認め、培養上清中のIL-33、IL-1β、TGF-βの濃度も有意に高かった。 以上の結果より、病変局所に浸潤するCD163陽性M2マクロファージは、TLR7/IRAK4/NFκBシグナルを介して、炎症性サイトカイン(IL-33、IL-1β、TGF-β)を産生していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画における今年度の目標は達成しており、次年度以降の研究計画に移行しているため
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Strategy for Future Research Activity |
今後はM2マクロファージと線維芽細胞との共培養実験モデルを確立して、M2マクロファージが実際にTLR7を介して線維化に関与しているかを検討する。
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Research Products
(7 results)