2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the care for creation of Anshin in the event of a disasters
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21H03228
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
山本 あい子 兵庫県立大学, 看護学部, 名誉教授 (80182608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 聡子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00382268)
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
神原 咲子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (90438268)
田中 加苗 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70910123)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 災害 / 安心 / 看護 / ケア方法 / 備え |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は、昨今多発している災害状況下において、人々に安心をもたらすケア方略を具体的に明らかにすることである。先行研究から得られた安心概念の要素を枠組みとして、被災体験のある住民ならびに災害時に被災者にケアを提供した看護職のそれぞれを対象として、安心に結びついた体験・ケア内容を、その時の状況を含めて明らかにしようとしている。 2022年度の研究活動実績は次の通りである。(1)研究組織の変更に伴い、また対面での会議が思うように開催できないことから、先行研究で明らかとなった安心概念や今年度の研究計画等について、本研究メンバー間の共通理解を進めると同時に、役割分担の確認を行った。(2)インタビューガイドを確定し、かつ調査協力候補地案ならびにコンタクトパーソン案を決定した。(3)研究倫理審査を受審し、承認を得た。(4)倫理承認後、調査対象地域のコンタクトパーソンに対して研究説明と協力依頼を行ない、台風・洪水被害を体験した2県(長野県・岡山県)2地域から研究協力の同意を得た。(5)研究協力地域に住む住民の中で、研究内容・方法等の説明を聞いても良いという住民に対して説明を実施し、研究協力の意志を表明した住民に対して面接を開始した(2022年11月より)。被災者をケアした看護職に対する研究協力依頼は、逐次行う予定である。またインタビューデータの分析についても、次年度に予定している。 災害時の安心に関連した研究知見の獲得や同領域の研究者とのネットワーク構築を目的として、第24回日本災害看護学会年次大会(オンライン開催)、第42回日本看護科学学会(広島で開催)と第7回世界災害看護学会(台湾で開催)の各学会へは予定通りに参加した。災害関連の発表は見られたものの、災害と安心に直結した発表は見られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年に新型コロナウイルス感染症の影響により、研究計画を修正して研究を継続していた。翌2022年にも感染症による影響を受け、同年8月以降のデータ収集・データ分析・情報発信等を予定通りに実施することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、①被災住民ならびに被災住民をケアした看護職に対するインタビュー調査を継続実施する。これと並行して②インタビューデータの分析を進め、必要時追加のインタビューを実施する。分析会議は対面ならびにオンラインの双方を用いて行い、研究者相互の理解を図りつつ効率良く実施できるように計画的に行う。③データ収集・分析を実施しながら、研究から得られる結果をまとめる。④研究から得られた結果を、より分かりやすくウェブにより情報発信ができるように、その内容を製錬し発信する予定である。⑤日本災害看護学会(開催地は熊本)や世界看護科学学会(開催地はタイバンコック)等で開催される学会に参加し、災害と安心に関連する知見の収集ならびに研究者ネットワーク構築を予定している。
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