2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H03724
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
神田 孝治 立命館大学, 文学部, 教授 (90382019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 和也 京都文教大学, 総合社会学部, 名誉教授 (90237933)
藤巻 正己 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (60131603)
須藤 廣 法政大学, 政策創造研究科, 教授 (30275440)
遠藤 英樹 立命館大学, 文学部, 教授 (00275348)
中村 香子 東洋大学, 国際学部, 教授 (60467420)
吉田 道代 和歌山大学, 観光学部, 教授 (40368395)
森本 泉 明治学院大学, 国際学部, 教授 (20339576)
堀田 祐三子 和歌山大学, 観光学部, 教授 (40346250)
山口 誠 獨協大学, 外国語学部, 教授 (80351493)
松本 健太郎 二松學舍大學, 文学部, 教授 (30558060)
原 一樹 京都外国語大学, 国際貢献学部, 教授 (90454785)
有田 理佳 (山本理佳) 立命館大学, 文学部, 教授 (70708073)
鈴木 涼太郎 獨協大学, 外国語学部, 教授 (70512896)
高岡 文章 立教大学, 観光学部, 教授 (50389483)
須永 和博 獨協大学, 外国語学部, 教授 (70550002)
Doering Adam 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (70784560)
薬師寺 浩之 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (70647396)
安田 慎 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (60711653)
間中 光 追手門学院大学, 地域創造学部, 講師 (30823546)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ツーリズム / モビリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、COVID-19流行以降に注目してツーリズム・モビリティについて再考するものである。こうした取り組みを通じて、1990年代以降に盛んになった構造主義的な観光学(観光学1.0)と、2000年代以降に活発化した「移動論的転回」にかかる議論と結びついた動的な様相に着目する観光学(観光学2.0)の成果をふまえつつ、これからの新しい観光学(観光学3.0)のあり方を探究する。 当該年度の研究成果に関係するものとして、項目「研究発表」にあるように数多くの研究が発表された。本研究はCOVID-19以前の状況について再考することも企図しており、また越境・混淆を特徴とするツーリズム・モビリティを対象とするため、得られた成果の内容が多岐にわたっている。 本科研の特徴的な取り組みに、シンポジウムなどの共催で積極的に研究成果を公開したことがある。2021年7月3日に観光学術学会第10会大会でシンポジウム「ライティング・ツーリズム―COVID-19 以降の観光研究とは」を、2022年2月19日に観光学術学会第9研究集会でシンポジウム「観光とエシックス―様々な探究の可能性」を共催で開催し、本科研構成員により研究発表などがなされた(前者は発表:神田・遠藤、コーディネーター: 遠藤。後者は発表:原・薬師寺、コメンテーター:間中、コーディネーター: 原)。その他にも、2022年1月23日に「ツーリズム・モビリティーズを問い直す―COVID-19以後の モビリティ・ジャスティスとは何か」、2022年3月25日に「『アフターコロナの観光学』とその後」と題した学術イベントを共催で実施し(共に主催は立命館大学人文科学研究所・重点プログラム「グローバル化とアジアの地域」)、それぞれ本科研構成員による研究発表などがなされた(前者は発表:Adam・原・遠藤、コメント:神田・山本、コーディネーター:遠藤。後者は発表:藤巻・安田・間中、コメント:山本・橋本、コーディネーター:遠藤・神田)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、移動と観光に関する先行研究のレビューで理論研究を行い、各グループのテーマに適した事例の調査を各構成員が推進し、成果が得られたものから研究成果を発表する計画であった。こうしたなかで、項目「研究発表」にあるように、数多くの研究発表がなされた。また、年1回の研究会開催を予定していたが、年2回の研究会を実施した。加えて、可能な限り、学会・研究機関と協力して、シンポジウムなどの開催を行い、かかる取り組みを通じて研究成果を発信することも目指したが、項目「研究実績の概要」に記したように、シンポジウムなどを共催で4件実施することができた。 COVID-19の影響により予定していた一部の現地調査が年度内に実施できず、資金の繰越も行うことになったが、上記の研究発表およびシンポジウムなどの開催状況から、「(2)おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もこれまでと同様の研究体制・研究方法で事業を進める。引き続き次年度も、移動と観光に関する先行研究のレビューで理論研究を行い、各グループのテーマに適した対象の調査により事例研究をすすめる。次年度は最終年度であるため、成果のとりまとめに関する取り組みも行う。また、各構成員間の相互連携を図るために、年1回程度の研究会開催を予定している。成果が得られたものから研究成果を発表することとし、可能な限り、学会・研究機関と協力して、シンポジウムなどの開催を行い、かかる取り組みを通じて研究成果を発信することも目指す。現段階では、観光学術学会のシンポジウムを共催して実現することが計画されている。
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Research Products
(27 results)