2021 Fiscal Year Annual Research Report
Re-formings of Islamic Lifestyle through the Interaction of Local Muslimness and Islamic Education
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21H04413
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
日下部 達哉 広島大学, IDEC国際連携機構:CICE, 准教授 (70534072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 明日香 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (10534026)
清水 貴夫 京都精華大学, 国際文化学部, 准教授 (10636517)
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
中島 悠介 大阪大谷大学, 教育学部, 准教授 (60780939)
見原 礼子 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (70580786)
塩崎 裕子 (久志本裕子) 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (70834349)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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Keywords | ムスリムネス / 地域性と共鳴性 / 地域間比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研の初年度である2021年度は、4月に、オンライン・対面併用による全体研究会(広島大学)を実施した。コロナの影響を可能な限り避けるため、10月以降、研究の中心となる現地調査を開始する予定としていた。対象各国に調査地をもつ調査担当者を派遣、現地研究協力者の協力を得ながら、マドラサや学校の教員、宗教省教育担当者らにインタビューを実施、また生徒や保護者に質問票調査も行う予定であった。 上記調査計画に対して、新型コロナウイルスが影響したことで、予定していた海外へのフィールドワークを行うことはかなわなかった。しかし、研究計画調書において調査がうまくいかない場合のための代替案を記載していた通り、国内の訪問可能な地域においてはムスリムネスの地域性・共鳴性に関し調査を行うことができた。まず、代表の日下部が、東京のハラールフードショップ、モスク等を中心に聞取りを行った。さらに日本の寺社についても、比較の基礎として研究を進めた。次に、協力者である高柳、藤崎を沖縄に派遣し、病院におけるハラールとハラームについて、また公設市場などの調査を実施した。また、マレーシア科学大学のアリ・シャムシュッディン講師に依頼し、ムスリムネスの共鳴性に関するSNS言説調査を依頼し、着手された。 また、分担者である、服部、見原、中島、久志本、清水においては、基本的には文献渉猟を行い、ムスリムネスに関する既存研究を収集、分析し、可能な限り、国内のムスリムネス研究関連のフィールド開拓を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は、コロナ禍によりフィールドワークが実施困難なケースに該当したが、そうした場合は、計画調書においても示した通り、文献渉猟やSNS調査、また国内での調査可能な地域でのフィールドワークを実施することとしていた。この方針に従い、海外への渡航は困難であったが、別の形(SNS調査、沖縄調査、東京調査等)でカバーすることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に渡航が叶わなかった海外のムスリム居住地域でのフィールドワークを、新型コロナウイルスの影響が好転すれば、分担・協力者全員で実施することを目指す。好転するまでは、引き続き、SNS言説調査、国内のフィールドワークを可能な限り実施していく。
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Research Products
(19 results)