2023 Fiscal Year Annual Research Report
Re-formings of Islamic Lifestyle through the Interaction of Local Muslimness and Islamic Education
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21H04413
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
日下部 達哉 広島大学, IDEC国際連携機構:CICE, 教授 (70534072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 明日香 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (10534026)
清水 貴夫 京都精華大学, 国際文化学部, 准教授 (10636517)
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
中島 悠介 大阪大谷大学, 教育学部, 准教授 (60780939)
見原 礼子 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (70580786)
久志本 裕子 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (70834349)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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Keywords | ムスリムネス / 地域性と共鳴性 / 地域間比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、世界のムスリム居住地域における、多彩なイスラーム教育が創出した「ムスリムネス(ムスリムとしてのあるべき姿)」を分析、それらを地域間で比較することにより、世界におけるムスリムネスの多様性と共鳴性を明らかにする。研究を通じ、今世紀におけるイスラームへのイメージの歪みを是正するというものである。最終年度前年度であった2023年度は、バングラデシュ、インドネシア、オランダ・ベルギー、ブルキナファソ、ウズベキスタン、アラブ首長国連邦、マレーシア、エジプト、アメリカ(スーダン移民コミュニティ)そして日本におけるムスリムネスの共鳴性また、広い意味での宗教共鳴性について調査がなされ、データがほぼそろった。インドネシアとウズベキスタンでは、補足調査を行う余地は残されているが、それらは今後検討のうえ、最終年度である2024年度に決定される。収集されたデータを大まかに分析したところでは、ムスリムネスは、常に共鳴しており、宗教学校が出す機関紙、ウェブサイト、留学、移民、SNSなど多様な媒介要素がかかわっていることが分かった。そして各国のムスリムネスの地域性も、やはり「創られ」規範化していくものであることも新たに明らかになってきた。それらの成果は、主に、2023年、11月に広島国際会議場で開催された、第13回アジア比較教育学会において、また、日本の教育学系学会等で発表された。また、業績欄にある通り、論文、書籍となって発表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度から2年度目までは、コロナ禍の影響を受けたため、データを揃えることが困難であったが、2-3年度目にかけて、フィールドに渡航できる分担者、協力者らは積極的に渡航し、予定していたデータは、ほぼ揃えることができたといえる。補足調査が必要になっているところもあるが、今後は、揃えられたデータを分析するフェーズに入り、論文化、書籍化を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
上記実績、進捗に基づき、論文化、書籍化、また国内外の学会において発表を進めていくことになっている。とりわけ書籍化は、2025年に研究成果公開促進費の申請を目標として、進めてきており、出版社との打ち合わせ、また、本研究の構成メンバーと、内容面での打ち合わせを、これまで以上に進め、実質化していくこととしている。
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Research Products
(44 results)