Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
熱帯では強い性淘汰圧の下、オスの二次性徴形質に関わる遺伝子が性染色体と連鎖し、性生殖体の置換と分化が進むことで種分化と形質の多様性が進むという仮説を立て、インドネシアのメダカ科魚類をモデル系とした比較系統解析、遺伝子同定、ゲノム編集実験により検証する。
研究の着眼点および研究仮説は独創的であり、その検証に適した対象生物を用いた性染色体置換プロセスの解析、原因遺伝子とその染色体上の位置の特定、さらにゲノム編集個体を用いた性淘汰実証実験などが効果的に組み合わされている。これにより熱帯における多様性形成のメカニズムの一因が解明されることが期待される。