2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishing an innovative system for elderly residential care homes through AI analysis of real-life data
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21H04846
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
正木 治恵 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (90190339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 英良 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30725338)
河井 伸子 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (50342233)
田所 良之 東京医科大学, 医学部, 准教授 (50372355)
磯野 真穂 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (50549376)
川久保 俊 法政大学, デザイン工学部, 教授 (50599389)
佐々木 ちひろ 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (50845071)
大塚 眞理子 長野県看護大学, 未登録, 学長 (90168998)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者ケア / センサ機器 / リアルタイム生活情報 / ケア改善システム / 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、現場のニーズに沿った開発とするため、高齢者やケアスタッフなどその“場”を共にする人々と研究者とが協働して計画、運営、評価しながら進めていくことを前提としている。本年度は、本研究計画の4つの研究のうち、主に研究1(センサフージョン)ならびに研究3(ナビゲーションシステム)を実施した。研究1では、センサ機器の設置と共に高齢者との相互作用を促進する介護ロボットを設置した。さらにニーズ調査に基づき、新たなセンサ類の情報を収集し、本研究目的との関連で設置の可否を検討した。対象高齢者個々に経時的にデータを蓄積し、それらのデータを活用することでケア改善に影響した点や課題についてフィールドインタビューにより確認した。今回の研究目的で設置した機器類については、定期的に作動状況を確認すると共に、研究フィールドでの課題について、センサ製造業者へのフィードバックを行った。 使用する介護ロボットは、本研究の目的である相互作用の促進に焦点を当て、文献検討によりその実績を確認し選定した。尚、施設形態の異なる新たな施設を研究フィールドとして追加するため、該当するフィールド情報を集め、当該高齢者ケア施設責任者への説明を行い、研究開始に向けた情報交換を行った。 研究3では、センサ類を設置した研究フィールドで、ケアスタッフの行動ならびにケア環境に関する実態調査(フィールドワーク)を実施し、高齢者のバイタルを中心としたセンサデータと共に、高齢者の身体情報ならびに介護情報を継続して収集し、研究2(暗黙知モデリング)であるAI解析につなげるための基礎資料とした。 研究2の遂行に向け、高齢者ケアにAIを導入した研究実績を持つ米国の看護研究者と、研究動向や今後の課題について意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年1月に、当初の想定に反し、新型コロナウイルス感染拡大により研究協力施設②の研究受け入れが滞り、機器類の設置が年度内に完了しないことが判明した。研究計画上、病院である研究協力施設①とは別に、高齢者ケア施設である研究協力施設②へデータ収集のための機器類を設置し、運用状況を確認することが、施設形態の相違による影響を分析することにおいて不可欠だと考えた。そのため、研究協力施設②への機器類の設置は受け入れ状況が整うまで延期することにした。 令和5年3月に研究協力施設②へ研究開始の可否について再度打診し、あらためて本研究のデータ収集方法について協議し、開始に向けた準備を始めた。収集するデータは個人情報との照合が必要になるため、情報セキュリティ部門を含めた継続協議が年度を超えて必要になった。 その後繰越申請により研究協力施設②と研究協力内容について検討を重ねたが、施設側要件と本研究計画との妥協点を見出せず、研究計画の変更が必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
余儀なく修正が必要となった研究計画については、具体化を図ることで実現性を高める。新たに研究協力を受け入れてくれる施設とのコミュニケーションを密に取り、先方の条件と本研究計画とのすり合わせを丁寧に行っていく。また、研究協力が難しいと判断された場合は、分担研究者のコネクション等を活用しながら、別の協力施設を探索する。 データが蓄積され次第即座に研究2(暗黙知モデリング)を遂行できるよう、AI解析のためのソフトの購入など整備を図る。
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