2023 Fiscal Year Research-status Report
能動的ギター療法の導入―技法考案と効果の検証を踏まえてー
Project/Area Number |
21K00220
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
岡本 直子 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (50389615)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 音楽 / 音楽療法 / 近接領域 / 他職種連携 / 治療 / 臨床心理 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、ニューヨーク州立大学フィリードニア校音楽学部助教授で音楽療法士養成プログラムディレクターのDr.Choを日本に招聘し、共同シンポジウムを開催した。 シンポジウムのタイトルは“音楽の治療的価値とは?-Therapeutic value of music-”であった。2023年7月29日(土)午前12時から正午にかけて立命館大学大阪茨木キャンパスにて開催した。学内はもちろんのこと、学外の臨床心理士、音楽療法士がシンポジウムに参加した。 シンポジウムでは、Dr.Choが音楽療法士としての立場から、音楽療法の営みを解説した上で自験例を紹介した。報告者は音楽のプロパーではない臨床心理士としての立場から、音楽が臨床実践のなかでどのように活用しうるのかを、複数の事例を踏まえて解説した。音楽療法と臨床心理という近接領域で、かつ日米という国際的視点からシンポジウムをもつことができ、参加者からも好評を博した。 シンポジウムに加え、2022年度に報告者がアメリカで行った研究結果を国際ジャーナルに投稿する準備も進めた。具体的には、収集したデータのうち質的なものに着目し、分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際学会誌への投稿準備は順調であり、概ね予定通りに進んでいる。また、アメリカの音楽療法士と共同研究を行うことができ、内容的には当初の期待以上の成果が得られつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
アメリカで収集したデータを質的量的両側面から捉える混合研究でまとめ、国際ジャーナルに投稿する。Dr. Choとは共同研究を継続し、さらに本課題を深めていく。
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Causes of Carryover |
国際ジャーナル投稿を2023年度以内に行う予定であったが、共同研究者であるDr.Choと報告者のお互いの諸事情により準備の時間がなかなかもてず、2024年度内に投稿の運びとなったため。
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Remarks |
State University of New York at Fredoniaとの共同研究の成果として、同校助教授Dr. Choを招聘し、2023年7月29日に共同シンポジウムを立命館大学で開催した(シンポジウムタイトル:「音楽の治療的価値とは?Therapeutic value of music」)。報告者は企画、司会、通訳、話題提供をつとめた。
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