2021 Fiscal Year Research-status Report
グローバルネットワークを活用した参加型漢字学習システムの構築と検証
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21K00640
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
栗原 由加 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (50733482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 早百合 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (20276653)
関 かおる 神田外語大学, 教育イノベーション研究センター, 講師 (20730592)
尾崎 久美子 (渡辺久美子) 国際基督教大学, 教養学部, 課程上級准教授 (60201175)
本田 弘之 北陸先端科学技術大学院大学, グローバルコミュニケーションセンター, 教授 (70286433)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 漢字学習 / グローバルネットワーク / 非漢字系日本語学習者 / 参加型 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本語学習者をグローバルネットワークでつなぎ、教師と学習者が参加して漢字学習を行う仕組み作りを目的としている。2021年度は、研究計画に基づき、1)学習者にとって学びやすいコンテンツの調査研究、2)WEB版教材開発、3)システム構築、の三項目について研究を進めた。
1)学習者にとって学びやすいコンテンツの調査研究:①既に作成したワークブックに使用されている漢字の漢字数、レベルについて調査した。調査の結果、主に使用されている漢字のレベルがN2/N3レベルであることが明らかになった。②今後作成するワークブックの候補テーマをリストアップした上でカテゴリー分類を行い、研究協力者とともにワークブックの新テーマを選定した。 2)WEB版教材開発:①将来的に学習者が作成に参加することを想定したワークブックの定型フォームを3パターンとし、サンプルフォーマットを作成した。②定型フォームを使用して作成した教材のアップロードバージョン(PDF)のサンプルを作成した。③WEB上で閲覧するワークブックを音声つきで再生するため、ワークブック制作時の音声の埋め込み方法について検討した。④WEB教材に使用する画像コンテンツの収集と使用方法、著作権について確認した。 3)システム構築:①WEB構築が完了した漢字学習サイト(「感じる漢字」)の修正第二フェーズで目指すサイトの構成、操作方法の修正点を検討した。②検討した修正点を反映させ、漢字学習サイト修正第二フェーズ用のワイヤフレームを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の研究は、コロナ禍で行うことを想定していたため、8回実施した定例ミーティングと、7回実施したサイト構築委託業者とのミーティングは全てオンラインで行い、その他の研究も、オンラインを中心に進めた。その中で、計画していた「1)学習者にとって学びやすいコンテンツの調査研究」については、土台となる漢字のデータベースを作成し、「2)WEB版教材開発」については、サンプルフォーマットとワークシートの完成イメージファイルを作成し、「3)システム構築」については、第二フェーズの修正案の作成を行うことができたため、初年度の研究としては「おおむね順調に進展している」と自己評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度も研究計画に沿って進める。「1)学習者にとって学びやすいコンテンツの調査研究」については、ワークブック作成のためのマニュアルを整備する。「2)WEB版教材開発」については、作成したワークブックの使用とアンケート調査を行い、調査結果をもとにフォーマットを整備する。また、研究協力者を核としたワークブックの制作を進め、検証を行う。「3)システム構築」については、漢字学習サイトの第二フェーズ修正と試運転を行う。更に、研究成果の発表のため、研究会を開催し、漢字学習サイトのデモンストレーションを行う。
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Causes of Carryover |
画像・動画の素材サイトの年間契約開始日を2022年度としたため、2021年度は費用が発生しなかった。当該助成金は、画像・動画の素材サイトの年間契約料として2022年度に使用する。
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Remarks |
未公開
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Research Products
(4 results)