2022 Fiscal Year Research-status Report
近代韓国の教科書における日本の影響-読本及び修身教科書の題材を中心に-
Project/Area Number |
21K00651
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
李 安九 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (70549302)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 近代教科書の題材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、韓国の近代教科書のうち、読本教科書及び修身教科書の題材を調査し、日本の明治期教科書との比較を行うことで、韓国の近代教科書における日本の影響を考察せんとするものである。 令和4年度においては、前年度に引き続き、韓国近代読本教科書の題材のリストをブラッシュアップする作業を進めた。修身教科書については、調査すべき教科書の目録は把握できているが、今後資料収集を行い、韓国の近代修身教科書の題材をリストアップするなど、本格的な調査に着手する予定である。 日本の明治期読本教科書や修身教科書については、当時の主な教科書とされているものを中心に、調査対象の選定作業を行っている。本年度中には、資料収集を行い、題材の調査に取り掛かりたい。 中国の近代教科書や植民地時代台湾の教科書については、先行研究で当時の主の教科書として取り扱われたものや、日本との関連性が述べられたものを中心に調査対象を選定し、資料収集を行うつもりである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和4年度は、新型コロナ19の影響で、国内外の出張を控えていたため、資料収集ができず、計画通り作業を進めることができなかった。令和4年度の下半期から新型コロナ19の状況が改善されたものの、校内外の業務が増加し、本研究課題を随行するための十分な時間を確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、遅れている資料収集を行い、近代教科書の題材の調査を進めるつもりである。 韓国の近代読本教科書については、その題材を教科書別、題材別に整理する作業を完了したい。そして韓国の近代修身教科書の題材をリストアップし、教科書別、題材別に分類する予定である。 日本の明治期読本教科書や修身教科書についても、その題材を調査し、教科書別、題材別にデータを整理するつもりである。 中国の近代教科書や植民地時代台湾の教科書については、調査対象を選定し、資料収集を行いたい。
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Causes of Carryover |
令和4年度は、新型コロナ19の影響で、国内外の出張を控えていたため、資料収集などができなかった。令和4年度の下半期から新型コロナ19の状況が改善されたものの、校内外の業務が増加し、本研究課題を随行するための十分な時間を確保できなかった。 令和5年度には、資料収集のための国内外の出張を予定している。また、資料調査で得られたデータ整理のためのパソコンやメモリなどの購入も検討している。
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