2022 Fiscal Year Research-status Report
日韓両言語の会話分析に基づく会話管理能力育成の為の韓国語会話教材及び教授法の開発
Project/Area Number |
21K00717
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
金 庚芬 明星大学, 教育学部, 教授 (50513892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尹 秀美 福岡大学, 人文学部, 准教授 (10647879)
松崎 真日 福岡大学, 人文学部, 教授 (30709621)
小島 大輝 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (20712178)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 韓国語会話教育 / 会話教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、会話管理能力の育成を目指す韓国語教育のために、これまで行ってきた会話分析により得られた日韓の異同を活かし、日本語を母語とする学習者が会話管理の面で困難に感じる点を明らかにする。また、それを基にした会話教材の開発および教授法を考案・実践し、その教育効果を検証することを目的とする。そのために、研究2年目の2022年度は、会話教材用の会話文を作成、検討する作業を中心に進めてきた。会話文は、研究1年目に検討し設定した10の場面、すなわちインフォーマルな場面①買い物でのアドバイス、②相手の行動についてのコメント、③韓国文化・日本文化、④好きな歌手のコンサート・ドラマ鑑賞、⑤留学・卒業後の計画と、フォーマルな場面として、⑥課題・発表準備について、⑦先生と学生の会話、⑧発表の司会と討論、⑨交換留学選考の面接、⑩海外からの訪問者へのキャンパスツアーにおける会話文である。各場面での会話文は、言語形式と言語行動の学習目標を立てて、また、会話の流れは「話題導入、話題展開、話題転換」の観点から作るようにした。会話文は、話し手と聞き手の役割、話の展開の仕方、話題の一貫性、機能別言語表現を考慮に入れて作成することができた。1年間の作業で、全体の会話文の作成と検討、修正を重ねており、授業実践で用いる教材にするための検討作業を進めている。 今後は、各場面での会話文作成と音声録音作業、学習目標と狙いをまとめた教材試案及び教案の作成を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者4名により定期的なオンライン、対面会議により、研究遂行は順調に行われているが、教材試案のための会話文作成および検討作業に時間がかかっているためである。
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Strategy for Future Research Activity |
設定した10場面の基本会話モデルを作成し、それぞれの学習目標や意図、関連語彙や表現を集め、教材試案を作成する作業を完成させる予定である。また、韓国で音声録音作業も行う予定である。教材試案のために検討してきた会話文作成が時間を要する作業であったため、計画を少し変更し、研究3年目に教材試案を完成させる。また、授業実践は4年目に変更し、会話といったことばの運用面での日韓の異同、違和感の原因は何かという視点に基づき、会話能力を文法能力と同等に育成、発展させるための教授法を提案予定である。
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Causes of Carryover |
今後,研究の進捗によっては急な支出が伴う可能性があることを想定し、また最近の旅費を含む物価高騰等の状況を鑑みて極力支出を抑えたため、次年度への繰り越しが生じた。また、次年度に、研究成果をヨーロッパ韓国語教育者協会の研究大会で発表予定があることから、その旅費に充てるために残している。
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