2023 Fiscal Year Annual Research Report
元素・DNA分析による土坑用途の研究-考古学・人類学・民俗学と自然科学の融合-
Project/Area Number |
21K00989
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
渡邉 正巳 島根大学, エスチュアリー研究センター, 客員研究員 (80626276)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊木 俊朗 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20282543)
澤藤 りかい 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 日本学術振興会特別研究員(CPD) (50814612)
瀬戸 浩二 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (60252897)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | PCN分析 / DNA分析 / 土壙墓 / 遺骸痕跡 / 大島2遺跡 / 中尾遺跡 / 中西遺跡 / 柿木田1号墳 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度には、中尾遺跡25号墳:倉吉市 についてのPCN分析結果を公表した。更に、柿木田1号墳、山地古墳、中尾遺跡25号墳出土石枕のPCN分析結果をまとめ、2023年度第77回日本人類学会(東北大学)において口頭発表を行った。またこれまでに、中西遺跡:御所市、柿木田1号墳(山地古墳での分析結果含む):出雲市 についてのPCN分析の成果を公表している。 DNA分析結果は非公表であるが、大島2遺跡、中西遺跡、柿木田1号墳の試料を対象としたDNA分析が完了(DNA抽出、ライブラリ作成、ショットガンシーケンス)した。この結果、確証の高い過去のヒトDNAは得られなかったが、過去の植生と関連するDNAが得られた。これらのデータについて、現在論文化に向けての作業中である。 大島2遺跡5号縦穴の発掘調査は完了し、対象土坑についての考古学的な知見を得ることができた。現在、報告書整理作業中で、2025年度末にはPCN分析、DNA分析結果を踏まえた発掘調査報告書を刊行予定である。 PCN分析及び、DNA分析分析の地点(遺跡・遺構)数がいまだ少なく、一般化に至っていない。このことから、2023年度中に3古墳11主体(結西谷2号墳第1、2主体:出雲市、大県遺跡11-6号墓202~207、211主体:柏原市、長瀬高浜遺跡103号墳:湯梨浜町)、甕棺墓3(宮地遺跡4次調査SJ-1、2、4:熊本市)、甕棺の可能性のある土器1(亀井北遺跡:大阪市)、牛骨埋納坑2(梶遺跡:柳井市、鋳物師屋遺跡:柳井市)で試料採取を行ったが、試料採取に止まり、分析には至らなかった。
|
Research Products
(6 results)
-
-
-
-
-
[Book] Perspectives and Future Developments Within Sedimentary DNA Research. In E. Capo, C. Barouillet, & J. P. Smol (Eds.), Tracking Environmental Change Using Lake Sediments: Volume 62023
Author(s)
<書籍> Holman, L. E., Wang, Y., Sawafuji, R., Epp, L. S., Bohmann, K., & Pedersen, M. W.
Total Pages
437
Publisher
Springer International Publishing.
ISBN
978-3-031-43798-4
-