2023 Fiscal Year Research-status Report
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21K01388
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
横尾 昌紀 岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (30335575)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | カオス / 世代重複モデル / 技術選択 / 中間所得の罠 / 外部性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年には以下の共同論文を査読付き国際学術雑誌に発表した. "Technology Choice, Externalities in Production, and a Chaotic Middle-Income Trap," (with Takao Asano and Akihisa Shibata), Journal of Economics (2023)
この論文では,外部性がある世代重複モデルの設定において,資本家が生産活動の前に複数あるCobb-Douglas型生産技術から最適なものを選択するとき,「中間所得の罠」と呼ばれる状況においてカオス的変動がみられることを理論的に示した.技術選択が循環的変動を生み出すことは既存研究(Umezuki and Yokoo 2019)で知られていたが,本稿では特に外部性の存在が変動のカオス性を誘発することを示したことが重要である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文を査読付き学術誌に発表できたので,期待通りのよいペースで研究成果を得られたといってよいのではないかと思われる.
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Strategy for Future Research Activity |
現在と同様のペースで非線形経済動学に関する研究を進める.特に今後はバブルの発生と崩壊の循環的変動の研究を非線形動学の観点から進める予定である.
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Causes of Carryover |
端数をゼロに調整するような出費をしなかったため.
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Research Products
(1 results)