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2021 Fiscal Year Research-status Report

感情知能の制御と信頼形成に基づく効果的なバーチャルチーム管理フレームワークの構築

Research Project

Project/Area Number 21K01639
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

戎谷 梓  法政大学, 経営学部, 准教授 (90709867)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywordsバーチャルチーム / 感情知能 / 信頼関係の構築
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、感情知能と信頼形成の視点にもとづいて効果的なバーチャルチーム管理について提言を行うため、実務者や学生への量的・質的調査およびシミュレーションを通して、バーチャルチーム特有の管理上の問題点や、バーチャルチームメンバー間の信頼構築のメカニズム、パフォーマンスの向上について考察を行っている。研究の初年度である2021年度は、本研究における実際の調査やシミュレーションへスムーズに移行するための手続き的作業として、感情知能や信頼関係の形成に関する先行研究のレビューを行った。
感情知能に関しては、当該研究の第一人者と言えるMayer, Caruso & Saloveyらの研究を1990年代のものから遡ってレビューし、彼らの研究コンセプトに基づいて構築された感情知能測定テストの内容、およびそのテスト実施例を示す研究論文を数多くレビューした。信頼形成の分野については、この分野の研究の土台となったBlau(1964)やRempel, Holmes & Zanna(1972)からレビューを始めて、2000年以降の研究も多く参照した。
これらのレビュー作業を通して、ある人の感情知能の度合いはその人に本来備わっている能力に依存する部分があるものの、当人の成長過程において関わる組織やチームのメンバーとの関わり合いの中で発展・衰退する性質を持ち合わせていることについても理解が進んだ。そのため、本研究でテーマとするバーチャルチームにおいて、メンバー間でどのような関わり合い方を促進すればチームメンバーの感情知能を最大限に活用・維持・発展させられるかについて考察することの意義をより一層明確にすることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

全4年間の研究プロジェクトである本研究は、おおまかに、初年度には関連する先行研究のレビュー、2年次には文献レビューに基づく本研究の仮説構築および調査・シミュレーションのデザイン、3年次には調査・シミュレーションの実施とデータの分析、最終年度に研究成果物の発信、という流れを念頭に推進している。上の「研究実績の概要」に記述した通り、先行研究のレビューがおおむね初年度に予定していた通り順調に推進できたため、次年度への土台を準備することができたと言える。

Strategy for Future Research Activity

2年次の2022年度は、まず、初年度に実施した文献レビューから浮き彫りになった感情知能の特性とそれが信頼形成に及ぼす影響についてさらに明確にし、それに基づいて仮説を構築する。次に、構築した仮説の検証を行うために最適な調査・シミュレーション環境と内容をデザインし、被験者や協力者を集める。3年次に予定している調査やシミュレーションに円滑に移行できるよう、準備を万全に整えるところまでを目標に研究を行う予定である。

Causes of Carryover

引き続きコロナ禍において例年現地で出席していた学会や海外で計画していた調査を実施できなかったため、余剰が発生した。2021年度の余剰額はそのまま、2021年に実施予定であった学会出席や調査旅費を実施するために2022年度中に使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] Narrowing the communication gap in internationally distributed teams: the case of software-development teams in Sri Lanka and Japan.2023

    • Author(s)
      Ebisuya, A., Sekiguchi, T., & Hettiarachchi, G. P.
    • Journal Title

      Asian Business & Management

      Volume: 22 Pages: 354-378

    • DOI

      10.1057/s41291-021-00169-9

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Sharing Insights from the Global Work Design Project: Cross-cultural Equivalence and Differences.2021

    • Author(s)
      Biron, M., Farndale, E., Morgeson, F., Sun, J., Stavrou, E., Anseel, F., Bayona, J., Chuang, A., Ebisuya, A., Edvardsson, I., Einarsdottir, A., Gao, J., Gudmundsdottir, S., Gudmundsdottir, S., Kim, S., Minelgaite, I., Oladottir, A., Sanders, K., Sekiguchi, T., Sun, L.
    • Organizer
      Academy of Management
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2022-12-28  

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