2022 Fiscal Year Research-status Report
障害のある従業員に対する職場での配慮における事業主の意思決定モデル
Project/Area Number |
21K02021
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
小澤 昭彦 岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (20584155)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 意思決定プロセス / 合理的配慮 / 障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、筆者が実施したTelwatte et al. (2017)の追試研究結果に基づき、さらに改良され、わが国の障害者雇用状況に合った、障害のある従業員に対する合理的配慮の提供における事業主の意思決定プロセスのモデルを提案することだ。 その一環として、Telwatte et al. (2017)の追試研究結果に基づき、同モデルの分析に使用する質問紙に反映させる視点について検討を行った。具体的には、わが国とTelwatte et al. (2017)が調査対象としたオーストラリアにおける、障害のある人に対する態度の差異や、雇用システム(例:長期雇用、年功賃金)の違いについて、質問紙作成に考慮すべき必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属機関内での責任者の業務が多く、授業の負担が変わらない中、研究に費やす時間が捻出しにくい状況であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、Telwatte et al. (2017)の追試研究結果を基に、障害のある従業員に対する日本の事業主の態度や、わが国の雇用システムを反映した質問紙を作成したうえで、質問紙の内容妥当性を検討し、予備調査を実施する予定である。その結果を基に本調査を行い、障害のある従業員に対する職場での配慮における事業主の意思決定モデルの検討を行う。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れており、本来実施すべき調査が実施できなかったため。そのため、次年度以降に調査を実施する予定である。
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